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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Cosminexus Reliable Messaging


付録C.6 SessionBean2の実行手順(永続版リソースアダプタの場合)

SessionBean2を実行するために必要な環境設定と実行の手順を説明します。

〈この項の構成〉

(1) 環境設定

Component Containerの環境設定の手順を説明します。

(a) 送信用サンプルアプリケーション

  1. 送信用サンプルアプリケーションの格納ディレクトリ(%HRMDIR%¥samples¥SessionBean2¥Send)を,ディレクトリごと任意の別ディレクトリにコピーしてください。以下ではコピーした先のSendディレクトリを送信用作業ディレクトリと呼びます。

  2. サーバ管理コマンドで,DB Connector for Reliable Messagingのリソースアダプタをインポートします。

  3. サーバ管理コマンドで,Reliable Messagingのリソースアダプタをインポートします。Reliable Messagingの表示名は,デフォルトの"Cosminexus_Reliable_Messaging"から変更しないでください。

  4. Reliable Messagingのリソースアダプタのプロパティを設定します。なお,QueueConfigFileNameプロパティの設定は不要です。プロパティの詳細については,「6. コンフィグレーションプロパティ」を参照してください。

  5. DB Connector for Reliable Messagingのリソースアダプタのプロパティを設定します。プロパティの詳細については,「6. コンフィグレーションプロパティ」を参照してください。

  6. DB Connector for Reliable Messagingのリソースアダプタをデプロイし,開始します。

  7. Reliable Messagingのリソースアダプタをデプロイし,開始します。

  8. メッセージ送信のあて先を登録するため,hrmmkaddrコマンドを次のとおり実行します。

    hrmmkaddr -u <localq1が存在するシステムのあて先アドレス> localq1Address
  9. 転送キューを作成するため,hrmmkqueコマンドを次のとおり実行します。

    hrmmkque -t transmit -a localq1Address -v localq1 -x QUEUE1 tranq1
  10. Reliable Messagingが管理状態になっている場合,hrmstartコマンドを実行してReliable Messagingを実行状態にします。

(b) 受信用サンプルアプリケーション

  1. 受信用サンプルアプリケーションの格納ディレクトリ(%HRMDIR%¥samples¥SessionBean2¥Receive)を,ディレクトリごと任意の別ディレクトリにコピーしてください。以下ではコピーした先のReceiveディレクトリを受信用作業ディレクトリと呼びます。

  2. サーバ管理コマンドで,DB Connector for Reliable Messagingのリソースアダプタをインポートします。

  3. サーバ管理コマンドで,Reliable Messagingのリソースアダプタをインポートします。Reliable Messagingの表示名は,デフォルトの"Cosminexus_Reliable_Messaging"から変更しないでください。

  4. Reliable Messagingのリソースアダプタのプロパティを設定します。なお,QueueConfigFileNameプロパティの設定は不要です。プロパティの詳細については,「6. コンフィグレーションプロパティ」を参照してください。

  5. DB Connector for Reliable Messagingのリソースアダプタのプロパティを設定します。プロパティの詳細については,「6. コンフィグレーションプロパティ」を参照してください。

  6. DB Connector for Reliable Messagingのリソースアダプタをデプロイし,開始します。

  7. Reliable Messagingのリソースアダプタをデプロイし,開始します。

  8. ローカルキューを作成するため,hrmmkqueコマンドを次のとおり実行します。

    hrmmkque -t local -x QUEUE1 localq1
  9. Reliable Messagingのキュー間転送用Webアプリケーションをデプロイし,開始します。

  10. Reliable Messagingが管理状態になっている場合,hrmstartコマンドを実行してReliable Messagingを実行状態にします。

(2) 実行手順

SessionBean2をComponent Containerで実行する手順について説明します。

(a) 送信用サンプルアプリケーション

  1. 送信用作業ディレクトリに移動します。

  2. 実行ファイルの編集

    deployApp.bat,testSendClient.batおよびunDeployApp.bat(UNIXの場合,それぞれdeployApp,testSendClientおよびunDeployApp)で定義されている環境変数SERVERNAMEをJ2EEサーバ1の名称と同じ値に修正します。

  3. コンパイル

    Windowsの場合

    compileBean.bat → compileClient.batの順に実行します。

    UNIXの場合

    compileBean → compileClientの順に実行します。

    送信用作業ディレクトリにjmssample2Send.earというJ2EEアプリケーション(EARファイル,アプリケーション名JMSSample2Send)が作成されます。

  4. deployApp.bat(UNIXの場合,deployApp)を実行し,J2EEアプリケーションJMSSample2Sendの(1)インポート,(2)設定,(3)開始,(4)アプリケーションの状態表示,(5)EJBのスタブ・インタフェースファイルの取得を行います。(4)で,J2EEアプリケーションJMSSample2Sendの状態が"running"になっていることを確認できます。なお(1)〜(5)はそれぞれComponent Containerの(1)cjimportapp,(2)cjsetappprop,(3)cjstartapp,(4)cjlistapp,(5)cjgetstubsjarの各コマンドをバッチファイル中で実行しています。

  5. testSendClient.bat(UNIXの場合,testSendClient)を実行します。

    J2EEサーバを起動しているコンソール画面に以下の文字が表示されることで実行を確認できます。

    JMSSample2Send sends a message1 to JMSSample2Receive
    JMSSample2Send sends a message2 to JMSSample2Receive
    JMSSample2Send sends a message3 to JMSSample2Receive

(b) 受信用サンプルアプリケーション

  1. 受信用作業ディレクトリに移動します。

  2. 実行ファイルの編集

    deployApp.bat,testReceiveClient.bat,およびunDeployApp.bat(UNIXの場合,それぞれdeployApp,testReceiveClient,およびunDeployApp)で定義されている環境変数SERVERNAMEをJ2EEサーバ2の名称と同じ値に修正します。

  3. コンパイル

    Windowsの場合

    compileBean.bat → compileClient.batの順に実行します。

    UNIXの場合

    compileBean → compileClientの順に実行します。

    受信用作業ディレクトリにjmssample2Receive.earというJ2EEアプリケーション(EARファイル,アプリケーション名JMSSample2Receive)が作成されます。

  4. deployApp.bat(UNIXの場合,deployApp)を実行し,J2EEアプリケーションJMSSample2Receiveの(1)インポート,(2)設定,(3)開始,(4)アプリケーションの状態表示,(5)EJBのスタブ・インタフェースファイルの取得を行います。(4)で,J2EEアプリケーションJMSSample2Receiveの状態が"running"になっていることを確認できます。なお(1)〜(5)はそれぞれComponent Containerの(1)cjimportapp,(2)cjsetappprop,(3)cjstartapp,(4)cjlistapp,(5)cjgetstubsjarの各コマンドをバッチファイル中で実行しています。

  5. testReceiveClient.bat(UNIXの場合,testReceiveClient)を実行します。

    J2EEサーバを起動しているコンソール画面に以下の文字が表示されることで実行を確認できます。

    The message is: ******** JMSSample2Receive receives a message1 from JMSSample2Send ********
    The message is: ******** JMSSample2Receive receives a message2 from JMSSample2Send ********
    The message is: ******** JMSSample2Receive receives a message3 from JMSSample2Send ********