4.3.3 接続ユーザ名の変更
DBMSの接続ユーザ名を変更する場合は,管理情報テーブルを作り直す必要があります。作り直しの対象となるテーブルについては,「4.3.6 管理情報テーブルの一覧」を参照してください。テーブルを移行したあと,環境設定を変更します。
- 〈この項の構成〉
(1) テーブルの移行
(a) HiRDBの場合
Reliable Messagingを停止したあと,次に示す手順でテーブルを作り直します。各手順の詳細については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」および「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。
-
定義系SQLの作成
変更前ユーザが所有するテーブルの定義系SQLをHiRDBのpddefrevコマンドによって生成したあと,生成した定義系SQLファイルからCREATE TABLE文の認可識別子の指定を削除します。
-
RDエリアの閉塞
移行対象のデータを格納しているRDエリアをHiRDBのpdholdコマンドによって閉塞します。
-
テーブルデータのアンロード
変更前ユーザが所有するテーブルのテーブルデータをHiRDBのデータベース再編成ユティリティ(pdrorg)によってアンロードします。
-
RDエリアの閉塞解除
手順2.で閉塞したRDエリアをHiRDBのpdrelsコマンドによって解除します。
-
変更後ユーザの作成とスキーマ定義
変更後ユーザにユーザ権限を付与し,管理情報テーブル用のスキーマを定義します。詳細については,「3.4.1(1)(b) HiRDBのユーザ権限の付与」および「3.4.1(1)(c) HiRDBのスキーマの定義」を参照してください。
-
バックアップの取得
データベース移行中の障害発生に備えてHiRDBのpdcopyコマンドによってバックアップを取得します。バックアップを取得するRDエリアを次に示します。
-
マスタディレクトリ用RDエリア
-
データディレクトリ用RDエリア
-
データディクショナリ用RDエリア
-
移行するテーブルを格納するユーザ用RDエリア
-
-
テーブルの定義
- Windowsの場合
-
次に示すコマンドでHiRDB SQL Executerを開始したあと,HiRDB SQL Executerの[ファイル]メニューから[ファイルから実行]を選択し,手順1.で編集した定義系SQLファイルを指定して実行します。
pdsqlw -u <変更後ユーザの接続ユーザ名>/<パスワード> -h <HiRDBサーバのホスト名またはIPアドレス> -n <HiRDBサーバのポート番号>
- UNIXの場合
-
変更後ユーザに合わせて環境変数PDUSER,PDHOST,PDNAMEPORTを設定したあと,HiRDB SQL Executerから手順1.で編集した定義系SQLファイルを実行します。
pdsql < <手順1.で編集した定義系SQLファイルのパス>
-
RDエリアの閉塞
変更後ユーザが所有するテーブルを格納しているRDエリアをHiRDBのpdholdコマンドによって閉塞します。
-
テーブルデータのリロード
変更後ユーザが所有するテーブルにテーブルデータをHiRDBのデータベース再編成ユティリティ(pdrorg)によってリロードします。
-
RDエリアの閉塞解除
手順8.で閉塞したRDエリアをHiRDBのpdrelsコマンドによって解除します。
-
テーブルの削除
- Windowsの場合
-
次に示すコマンドでHiRDB SQL Executerを開始したあと,DROP TABLE文によって変更前ユーザが所有するテーブルを削除します。
pdsqlw -u <変更前ユーザの接続ユーザ名>/<パスワード> -h <HiRDBサーバのホスト名またはIPアドレス> -n <HiRDBサーバのポート番号>
- UNIXの場合
-
変更前ユーザに合わせて環境変数PDUSER, PDHOST, PDNAMEPORTを設定したあと,HiRDB SQL Executerを起動させて,DROP TABLE文により変更前ユーザが所有する表を削除します。
-
バックアップの取得
データベース移行後のバックアップをHiRDBのpdcopyコマンドによって取得します。バックアップを取得するRDエリアを次に示します。
-
マスタディレクトリ用RDエリア
-
データディレクトリ用RDエリア
-
データディクショナリ用RDエリア
-
移行したテーブルを格納するユーザ用RDエリア
-
(b) Oracleの場合
各手順の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。
-
Reliable Messagingの停止
Reliable Messagingを停止します。詳細については,「4.1.3 Reliable Messagingの停止(永続版リソースアダプタの場合)」を参照してください。
-
テーブルの移行
エクスポート・ユーティリティおよびインポート・ユーティリティを使用して管理情報テーブルを移行します。詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。
(2) 環境設定の変更
(a) HiRDBの場合
変更後ユーザに合わせて環境変数を変更します。変更する環境変数については,「3.4.1(2)(b) HiRDBの環境変数グループの登録」を参照してください。
または,新しい環境変数グループ名を登録してから,DB Connector for Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティの指定値を変更します。詳細については,「6.3 DB Connector for Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティの一覧」を参照してください。
(b) Oracleの場合
DB Connector for Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティの指定値を変更します。詳細については,「6.3 DB Connector for Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティの一覧」を参照してください。