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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Cosminexus Reliable Messaging


4.3.3 接続ユーザ名の変更

DBMSの接続ユーザ名を変更する場合は,管理情報テーブルを作り直す必要があります。作り直しの対象となるテーブルについては,「4.3.6 管理情報テーブルの一覧」を参照してください。テーブルを移行したあと,環境設定を変更します。

〈この項の構成〉

(1) テーブルの移行

(a) HiRDBの場合

Reliable Messagingを停止したあと,次に示す手順でテーブルを作り直します。各手順の詳細については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」および「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

  1. 定義系SQLの作成

    変更前ユーザが所有するテーブルの定義系SQLをHiRDBのpddefrevコマンドによって生成したあと,生成した定義系SQLファイルからCREATE TABLE文の認可識別子の指定を削除します。

  2. RDエリアの閉塞

    移行対象のデータを格納しているRDエリアをHiRDBのpdholdコマンドによって閉塞します。

  3. テーブルデータのアンロード

    変更前ユーザが所有するテーブルのテーブルデータをHiRDBのデータベース再編成ユティリティ(pdrorg)によってアンロードします。

  4. RDエリアの閉塞解除

    手順2.で閉塞したRDエリアをHiRDBのpdrelsコマンドによって解除します。

  5. 変更後ユーザの作成とスキーマ定義

    変更後ユーザにユーザ権限を付与し,管理情報テーブル用のスキーマを定義します。詳細については,「3.4.1(1)(b) HiRDBのユーザ権限の付与」および「3.4.1(1)(c) HiRDBのスキーマの定義」を参照してください。

  6. バックアップの取得

    データベース移行中の障害発生に備えてHiRDBのpdcopyコマンドによってバックアップを取得します。バックアップを取得するRDエリアを次に示します。

    • マスタディレクトリ用RDエリア

    • データディレクトリ用RDエリア

    • データディクショナリ用RDエリア

    • 移行するテーブルを格納するユーザ用RDエリア

  7. テーブルの定義

    Windowsの場合

    次に示すコマンドでHiRDB SQL Executerを開始したあと,HiRDB SQL Executerの[ファイル]メニューから[ファイルから実行]を選択し,手順1.で編集した定義系SQLファイルを指定して実行します。

    pdsqlw -u <変更後ユーザの接続ユーザ名>/<パスワード>
           -h <HiRDBサーバのホスト名またはIPアドレス>
           -n <HiRDBサーバのポート番号>
    UNIXの場合

    変更後ユーザに合わせて環境変数PDUSER,PDHOST,PDNAMEPORTを設定したあと,HiRDB SQL Executerから手順1.で編集した定義系SQLファイルを実行します。

    pdsql  < <手順1.で編集した定義系SQLファイルのパス>
  8. RDエリアの閉塞

    変更後ユーザが所有するテーブルを格納しているRDエリアをHiRDBのpdholdコマンドによって閉塞します。

  9. テーブルデータのリロード

    変更後ユーザが所有するテーブルにテーブルデータをHiRDBのデータベース再編成ユティリティ(pdrorg)によってリロードします。

  10. RDエリアの閉塞解除

    手順8.で閉塞したRDエリアをHiRDBのpdrelsコマンドによって解除します。

  11. テーブルの削除

    Windowsの場合

    次に示すコマンドでHiRDB SQL Executerを開始したあと,DROP TABLE文によって変更前ユーザが所有するテーブルを削除します。

    pdsqlw -u <変更前ユーザの接続ユーザ名>/<パスワード>
           -h <HiRDBサーバのホスト名またはIPアドレス>
           -n <HiRDBサーバのポート番号>
    UNIXの場合

    変更前ユーザに合わせて環境変数PDUSER, PDHOST, PDNAMEPORTを設定したあと,HiRDB SQL Executerを起動させて,DROP TABLE文により変更前ユーザが所有する表を削除します。

  12. バックアップの取得

    データベース移行後のバックアップをHiRDBのpdcopyコマンドによって取得します。バックアップを取得するRDエリアを次に示します。

    • マスタディレクトリ用RDエリア

    • データディレクトリ用RDエリア

    • データディクショナリ用RDエリア

    • 移行したテーブルを格納するユーザ用RDエリア

(b) Oracleの場合

各手順の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。

  1. Reliable Messagingの停止

    Reliable Messagingを停止します。詳細については,「4.1.3 Reliable Messagingの停止(永続版リソースアダプタの場合)」を参照してください。

  2. テーブルの移行

    エクスポート・ユーティリティおよびインポート・ユーティリティを使用して管理情報テーブルを移行します。詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。

(2) 環境設定の変更

(a) HiRDBの場合

変更後ユーザに合わせて環境変数を変更します。変更する環境変数については,「3.4.1(2)(b) HiRDBの環境変数グループの登録」を参照してください。

または,新しい環境変数グループ名を登録してから,DB Connector for Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティの指定値を変更します。詳細については,「6.3 DB Connector for Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティの一覧」を参照してください。

(b) Oracleの場合

DB Connector for Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティの指定値を変更します。詳細については,「6.3 DB Connector for Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティの一覧」を参照してください。