3.4.12 Reliable Messagingの運用前の準備(永続版リソースアダプタの場合)
Reliable Messagingの運用前の準備について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) DB Connector for Reliable MessagingとReliable Messagingの接続テスト
DB Connector for Reliable MessagingおよびReliable Messagingに設定した内容が正しいかどうか,接続テストによって検証します。
(a) 接続テストで確認できる項目
接続テストの成功によって,次に示す項目を確認できます。
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接続先DBの設定(ホスト名,ポート番号,ユーザ名,パスワードなど)が正しいこと。
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接続先DBが正常に開始していること。
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RMLinkedDBConnectorNameプロパティが正しく設定されていて,かつ指定したReliable Messagingと連携するDB Connector for Reliable Messagingが開始済みであること。
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RMSystemNameプロパティのフォーマットが正しいこと。
(b) 接続テストの手順
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DB Connector for Reliable Messagingを開始します。
DB Connector for Reliable Messagingの開始方法については,「3.4.12(2) DB Connector for Reliable MessagingとReliable Messagingの開始」を参照してください。
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次に示すコマンドを実行してReliable Messagingの接続テストを実施します。
- 実行形式
cjtestres [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -type rar -resname <Reliable Messagingの表示名>
- 実行例
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cjtestres MyServer -type rar -resname Cosminexus_Reliable_Messaging
なお,接続に失敗した場合には,出力されるメッセージを基にエラーに対処し,再度接続テストを実施してください。
cjtestresコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。
- 注意事項
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一度接続テストをしたDB Connector for Reliable MessagingおよびReliable Messagingは,J2EEサーバを再起動するまで削除できません。DB Connector for Reliable MessagingおよびReliable Messagingを削除する場合は,DB Connector for Reliable MessagingおよびReliable Messagingを停止してから,J2EEサーバを再起動してください。
(c) 接続テストの失敗事例
接続テストに失敗する事例を次に示します。
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DBの管理情報テーブルが正常に作成されていない場合
接続テストではDBへのアクセスを試みます。Reliable Messagingが前提とするDBの管理情報テーブルにアクセスするため,DBの管理情報テーブルが正常に作成されていないときは接続テストに失敗します。
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Component Container側でエラーを検知した場合
接続テストではReliable MessagingとComponent Containerの両方でチェックを実行します。そのため,Component Container側でエラーを検知すると接続テストに失敗する場合もあります。
接続テストに成功してもReliable Messagingの起動時に接続に失敗する場合があります。事例を次に示します。
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QueueConfigFileNameプロパティを指定した場合のファイルパスが不正のとき,または指定したキュー定義ファイルの内容が不正のとき
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ロガーの初期化に失敗したとき,またはコマンドのネーミングサービスの登録に失敗したとき
(2) DB Connector for Reliable MessagingとReliable Messagingの開始
DB Connector for Reliable MessagingおよびReliable Messagingを開始します。なお,DB Connector for Reliable MessagingおよびReliable Messagingが連携するために,J2EEリソースアダプタは次の順序で開始してください。
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DB Connector for Reliable Messaging
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Reliable Messaging
この順序で開始しないとエラーになります。
なお,Reliable Messagingの接続テストを実施して,すでにDB Connector for Reliable Messagingが開始している場合は,手順1.は不要です。
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次に示すコマンドを実行してDB Connector for Reliable Messagingを開始します。
- 実行形式
cjstartrar [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -resname <DB Connector for Reliable Messagingの表示名>
- 実行例
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cjstartrar MyServer -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4_Cosminexus_RM
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手順1.と同様に,cjstartrarコマンドを実行してReliable Messagingを開始します。
- 実行形式
cjstartrar [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -resname <Reliable Messagingの表示名>
- 実行例
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cjstartrar MyServer -resname Cosminexus_Reliable_Messaging
cjstartrarコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。
- 注意事項
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J2EEアプリケーション中のJ2EEリソースがDB Connector for Reliable MessagingまたはReliable Messagingを参照している場合は,DB Connector for Reliable MessagingまたはReliable Messagingを開始してから,J2EEアプリケーションを開始してください。
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一度開始したリソースアダプタは,J2EEサーバを再起動するまで削除できません。リソースアダプタを削除する場合は,リソースアダプタを停止してから,J2EEサーバを再起動してください。
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(3) キューの作成
DB Connector for Reliable MessagingおよびReliable Messagingを開始すると,Reliable Messagingが管理状態になります。管理状態になったことを確認したら,hrmmkqueコマンドを入力して,キューを作成してください。そのあと,hrmstartコマンドを入力して,Reliable Messagingを実行状態にします。
詳細については,「4.2 キューの運用(永続版リソースアダプタの場合)」を参照してください。