3.4.2 DBMSの設定(Oracleを使用する場合)
Oracleを使用する場合のDBMSの設定について説明します。説明する以外の設定内容や手順については,Oracleのマニュアルを参照してください。
なお,Oracle RACの機能は,Oracle 10g Release2以降に対してだけ使用できます。Oracle RACの機能を利用する場合は,Oracle Clusterwareをインストールしてください。
(1) DBMSの初期設定(Oracleを使用する場合)
DBMSとしてOracleを使用する場合は,Oracleに管理情報を格納するために,Oracleに接続ユーザを作成して,接続ユーザに権限を付与する必要があります。ユーザ作成や権限付与の方法の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。
(a) 付与する権限
- システム権限
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CREATE ANY INDEXシステム権限
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CREATE SESSIONシステム権限
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CREATE TABLEシステム権限
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FORCE ANY TRANSACTIONシステム権限
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- オブジェクト権限
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SYS.DBA_PENDING_TRANSACTIONSのSELECT権限
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SYS.DBMS_SYSTEMのEXECUTE権限
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- ロール権限
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SELECT_CATALOG_ROLE権限
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(b) ユーザ作成と権限付与の方法
次のどちらかの方法でユーザ作成と権限付与を行います。
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Oracle Enterprise Managerコンソールを使用する
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sqlplusを使用する
(2) DBクライアントの設定
Oracleに接続するためには,Reliable Messagingが動作するマシンで,ネット・サービス名を作成します。ネット・サービス名を作成する方法については,Oracleのマニュアルを参照してください。
(3) Reliable Messagingの管理情報テーブルの作成
DBMSとしてOracleを使用する場合,次に示す手順で管理情報テーブルを作成します。SQL*Plusの使用方法については,Oracleのマニュアルを参照してください。
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コンフィグレーションプロパティのRMSystemNameに指定する値(3文字以内の英数字)の決定
RMSystemNameについては,「6.2 Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティの詳細説明」を参照してください。
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SQLファイルの編集
テーブル作成用SQLファイル(%HRMDIR%\sql\createtablesoracle.sql)を任意の場所にコピーしてから,このファイルをテキストエディタで開き,ファイル中の5か所の"<RMSystemName>"の部分を手順1.で決定したRMSystemNameの指定値で置き換えて,ファイルを保存します。
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GUI版SQL*Plusまたはコマンドライン版sqlplusの起動
「3.4.2(1) DBMSの初期設定(Oracleを使用する場合)」の手順で作成したユーザを使用してデータベースに接続します。
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コマンドの実行
次の形式で実行してください。
start <手順2.で編集したSQLファイルの絶対パス>