2.7.1 Reliable MessagingとDB Connector for Reliable Messagingの関係
Reliable MessagingとDB Connector for Reliable Messagingの関係を次の図に示します。
DB Connector for Reliable Messagingはデータベースにアクセスするためのリソースアダプタです。Reliable Messagingは,DB Connector for Reliable MessagingのJDBCコネクションを取得し,JDBCインタフェースを利用してデータベースにアクセスします。
Reliable MessagingとDB Connector for Reliable Messagingは1:1に対応づける必要があります。そのため,Reliable MessagingのRMLinkedDBConnectorNameプロパティにDB Connector for Reliable Messagingの表示名を指定します。同様に,DB Connector for Reliable MessagingからReliable Messagingへの対応づけも必要です。
なお,DB Connector for Reliable Messagingと連携できるのは,永続版リソースアダプタのReliable Messagingだけです。
- 〈この項の構成〉
(1) リソースアダプタ間の依存関係
Reliable Messagingは,DB Connector for Reliable MessagingのJDBCコネクションを利用してDBにアクセスします。したがって,Reliable Messagingの稼働時には,DB Connector for Reliable Messagingも稼働している必要があります。
Component Containerは,Reliable Messagingの開始時に,連携するDB Connector for Reliable Messagingが稼働中かどうかをチェックし,稼働していない場合はエラーを返します。また,DB Connector for Reliable Messagingの停止時には,連携するReliable Messagingが停止済みかどうかをチェックし,停止していない場合はエラーを返します。
リソースアダプタの状態と開始または停止の依存関係を次の表に示します。
DB Connector for Reliable Messagingの状態 |
連携するReliable Messagingの動作 |
---|---|
稼働中 |
開始できる |
停止できる |
|
停止中 |
開始できない |
Reliable Messagingの状態 |
連携するDB Connector for Reliable Messagingの動作 |
---|---|
稼働中 |
停止できない |
停止中 |
開始できる |
停止できる |
リソースアダプタの開始時には,Component ContainerがReliable MessagingとDB Connector for Reliable Messagingの対応づけをチェックします。Reliable Messagingの開始時にDB Connector for Reliable Messagingと正しく対応づけられなかった場合は,Reliable Messagingは開始できません。
(2) リソースアダプタの設定
リソースアダプタの設定情報のうち,コネクションプールに関する情報や認証情報は,Reliable Messagingのプロパティに設定します。また,DBへの接続情報はDB Connector for Reliable Messagingのプロパティに設定します。
リソースアダプタの設定情報の分類を次の表に示します。
設定情報 |
DB Connector for Reliable Messaging |
Reliable Messaging |
|
---|---|---|---|
コンフィグレーションプロパティ |
Reliable Messaging固有の情報 |
− |
○ |
DB Connector for Reliable Messaging固有の情報(ステートメントプールなど) |
○ |
− |
|
ログ取得情報 |
○ |
○ |
|
連携先リソースアダプタ名 |
○ |
○ |
|
認証情報(ユーザ名,パスワード)※1※2 |
○ |
○ |
|
コネクションプールサイズ※2 |
○ |
○ |
|
コネクション障害検知※2 |
○ |
○ |
|
コネクション取得リトライ※2 |
○ |
○ |
|
トランザクションサポートレベル※2 |
○ |
○ |
|
データベース接続定義 |
○ |
− |