2.4.2 キュー間転送のあて先指定
Reliable Messagingは,キュー間転送用のWebアプリケーションを使用してメッセージを受信します。
メッセージを転送するときは,転送先のアドレスとして,受信側システムのキュー間転送用Webアプリケーションのアドレスを指定します。このアドレス情報は,hrmmkaddrコマンドを使ってあて先情報テーブルに登録します。BASIC認証使用時には,あて先情報テーブルにBASIC認証用のユーザ名とパスワードも登録できます。
転送先のローカルキューの識別には,受信側システムのアドレスを表すあて先名と,転送先のキュー名が使用されます。この情報は,転送キューに登録します。
送信側システムAの転送キューTQ1から,受信側システムBのローカルキューLQ1にメッセージを転送する場合のあて先指定の仕組みを次の図に示します。
図に示すように,あて先情報テーブルには,転送先Reliable Messagingのキュー間転送用Webアプリケーションのアドレス「http://system-B/uCosminexusRM/services/HRMReceiver/」を登録します。登録したアドレスは,あて先名「SB」で識別されます。
転送キューには,あて先名「SB」と転送先のローカルキュー名「LQ1」を登録します。
この場合の実際の送信アドレスは,「http://system-B/uCosminexusRM/services/HRMReceiver/LQ1」です。
- 〈この項の構成〉
(1) あて先アドレスの形式
送信側システムに登録するあて先アドレスは,次に示すどちらかの形式で指定してください。
http://<ホスト名>:<ポート番号>/<コンテキストルート>/services/HRMReceiver/ https://<ホスト名>:<ポート番号>/<コンテキストルート>/services/HRMReceiver/
- ホスト名
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受信側システムのホスト名,またはIPアドレス
- ポート番号
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受信側システムのHTTP(S)通信用のポート番号
- コンテキストルート
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受信側Reliable Messagingのキュー間転送用Webアプリケーションのコンテキストルート
- サービス名:services/HRMReceiver(固定)
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受信側Reliable Messagingのキュー間転送用Webアプリケーションのサービス名
(2) 注意事項
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BASIC認証を使用する場合は,hrmmkaddrコマンドによるあて先アドレス登録時に,BASIC認証用のユーザ名とパスワードを設定してください。
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リバースプロキシやリダイレクタ(互換機能)を使用する場合は,キュー間転送用Webアプリケーションのコンテキストルートに適切にリダイレクトされるように設定してください。