Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)


9.2.5 tier.properties(ティア別プロパティファイル)

〈この項の構成〉

(1) 形式

J2SEのプロパティファイル形式です。

(2) ファイルの格納先

次のテンプレートファイルをコピーして利用してください。

(3) 機能

使用する負荷分散機の接続情報の種類や,VirtualServerの情報,仮想サーバの起動順序やOS種別など,管理ユニットに関する情報をティアごとに設定します。

(4) 指定できるキー

指定できるキーを次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称

内容

指定可能値

省略値

VR

lb.use

使用する負荷分散機の接続情報を指定します。

<LB接続情報の識別名>:

仮想サーバマネージャ側の接続情報(<LB接続情報の識別名>.properties)を使用する場合に指定します。

:unit::

管理ユニットに登録するティア別定義ディレクトリにある接続情報(tierlb.properties)を使用する場合に指定します。

値を設定していない,またはキーを指定していない場合,負荷分散機連携機能は有効になりません。

指定できる値を次に示します。

  • <LB接続情報の識別名>

    (先頭1文字は英字から始まる,英数字,アンダースコア「_」,ピリオド「.」,またはハイフン「-」で指定した31文字以内の文字列)

  • :unit:

空文字

08-53

lb.virtualserver.name

VirtualServer名を指定します。

負荷分散機連携機能を使用する場合に指定してください。

先頭1文字は英字から始まる,英数字,アンダースコア「_」,ピリオド「.」,またはハイフン「-」で指定した31文字以内の文字列

管理ユニット名

08-53

lb.virtualserver.host

VirtualServerのホスト名,またはIPアドレスを指定します。

負荷分散機連携機能を使用する場合に指定してください。

ホスト名またはIPv4ドット記法

なし

08-53

lb.virtualserver.port

VirtualServerのポート番号を指定します。

負荷分散機連携機能を使用する場合に指定してください。

1〜65535

なし

08-53

lb.persistence.method

cookieパーシステンスを維持する場合,「cookie-insert」を指定します。

次の場合は,パーシステンスを維持しません。

  • 値を設定していない。

  • キーを指定していない。

cookie-insert

空文字

08-53

lb.persistence.cookie-insert.cookiename

負荷分散機が設定するcookieの名称を指定します。

このキーの指定は,「lb.persistence.method=cookie-insert」が指定されている場合に有効になります。

また,<LB接続情報の識別名>.propertiesまたはtierlb.propertiesで,次に示す値が両方とも指定されている場合,このキーの指定は無効になります。

  • lb.type=ACOS

  • lb.protocol=API

先頭1文字は英字から始まる,英数字,アンダースコア「_」で指定した63文字以内の文字列

VMI_COOKIE_NAME

08-53

tier.startup.no

複数のティアを管理する管理ユニットを一括起動,または一括停止する場合に,ティアに割り当てられている仮想サーバを起動または停止する順序を指定します。

一括起動時には番号の小さい順に,一括停止時には番号の大きい順に処理が実行されます。なお,同じ番号の場合は同時に処理が実行されます。

管理ユニットを一括起動または一括停止しない場合は,-1を指定してください。

-1〜999

  • combined-tierの場合:70

  • ctm-tierの場合:40

  • http-tierの場合:80

  • j2ee-tierの場合:60

09-50

tier.target.os

ティアに割り当てられている仮想サーバのOS種別(ゲストOS)を指定します。

windows:

WindowsのOSで仮想サーバを構築する場合に指定します。

linux:

LinuxのOSで仮想サーバを構築する場合に指定します。

このキーで指定したOS種別と,vmiunitコマンドのサブコマンド updateを実行する仮想サーバのOS種別が異なる場合,コマンドはエラーとなり,仮想サーバに定義情報は反映されません。

指定できる値を次に示します。

  • windows

  • linux

なし

09-00