4.3.7 物理ティアの定義
- 〈この項の構成〉
(1) <tier>
- 内容
-
必須定義。
物理ティアを定義します。
物理ティアには,combined-tier,http-tier,j2ee-tier,ctm-tier,およびfree-tierの5種類があります。それぞれの物理ティアは,単独または複数を組み合わせて,Webシステムを構成します。
指定できる物理ティアの構成を次に示します。
-
combined-tier構成
-
http-tierとj2ee-tierの構成※1
-
http-tier構成※2
-
j2ee-teir構成
-
ctm-tier構成
-
free-tier構成※1
注※1 Smart Composer機能で構築するシステムで使用できます。仮想化システムでは使用できません。
注※2 仮想化システムで使用できます。Smart Composer機能で構築するシステムでは使用できません。
- combined-tier構成の場合
-
サービスユニット内のWebサーバとJ2EEサーバを1ホストで構成し,一つの<tier>タグで定義します。
- http-tierとj2ee-tierの構成の場合
-
サービスユニット内のWebサーバとJ2EEサーバを別々のホストで構成し,二つの<tier>タグで定義します。
- http-tier構成の場合
-
サービスユニット内のWebサーバを1ホストで構成し,一つの<tier>タグで定義します。http-tier構成を使用する場合は,仮想サーバグループ情報ファイルで関連づけられたj2ee-tier構成の仮想サーバを用意しておく必要があります。
- ctm-tier構成の場合
-
ctm-tierは,combined-tier,http-tier,j2ee-tierを定義するWebシステムとは別のWebシステムで定義します。ctm-tierは,サービスユニット内のCTM関連の論理サーバ(CTMドメインマネジャ,CTMおよびスマートエージェント)とJ2EEサーバを1ホストで構成し,一つの<tier>タグで定義します。
また,統合ネーミングスケジューラサーバを配置する場合は,統合ネーミングスケジューラサーバ用およびCTM用のWebシステムに分けて,それぞれ定義します。
統合スケジューラサーバ用のWebシステムは,サービスユニット内のCTM関連の論理サーバ(CTMドメインマネジャ,CTMおよびスマートエージェント)を1ホストで構成し,一つの<tier>タグで定義します。
仮想化システムでctm-tier構成を使用する場合は,ctm-tier構成の管理ユニットに属する仮想サーバに加えて,combined-tier構成の管理ユニットに属する仮想サーバを用意しておく必要があります。
- free-tier構成の場合
-
ほかのどの物理ティアの定義にも当てはまらない構成が,一つの<tier>タグで定義されます。free-tierは,cmx_export_model実行時に生成する簡易構築定義ファイル内でだけ使用されます。cmx_export_model以外では,free-tierを含む簡易構築定義ファイルを作成しないでください。
-
- 指定可能値
-
−
- タグの省略
-
省略できません。
- 値の省略
-
省略できません。
(2) <tier-type>
- 内容
-
必須定義。
物理ティアの種類を指定します。物理ティアの種類は次のとおりです。
-
combined-tier
-
http-tier
-
j2ee-tier
-
ctm-tier
-
free-tier
-
- 指定可能値
-
指定できる文字列を次に示します。
-
combined-tier
-
http-tier
-
j2ee-tier
-
ctm-tier
-
free-tier
-
- タグの省略
-
省略できません。
- 値の省略
-
省略できません。
(3) <j2ee-server-count>
- 内容
-
<tier-type>タグでctm-tierを指定した場合に,1ホストに配置するJ2EEサーバの数を0〜32の整数で指定します。
- 指定可能値
-
0〜32の整数で指定します。
- 統合ネーミングスケジューラサーバ用のWebシステムの場合
-
0を指定します。
- CTM用のWebシステムの場合
-
Webシステムごとに,1ホスト内に配置するJ2EEサーバの数を指定します。
なお,Webシステムの構成変更時,J2EEサーバの数は変更できません。
- タグの省略
-
省略できます。
- 値の省略
-
省略できます。
(4) <configuration>
- 内容
-
物理ティアに属するすべての論理サーバに適用するコンフィグレーションを,論理サーバの種類ごとに定義します。
例えば,WebサーバとJ2EEサーバの二つのコンフィグレーションを定義する場合は,<configuration>タグを二つ定義し,一つをWebサーバ用,もう一つをJ2EEサーバ用として定義します。
- 指定可能値
-
−
- タグの省略
-
省略できます。
- 値の省略
-
省略できます。
(5) <logical-server-type>
- 内容
-
必須定義。
コンフィグレーションを定義する論理サーバの種類を指定します。論理サーバの種類を次に示します。
-
web-server:Webサーバ
-
j2ee-server:J2EEサーバ
-
performance-tracer:パフォーマンストレーサ
-
ctm-domain-manager:CTMドメインマネジャ
-
component-transaction-monitor:CTM
-
smart-agent:スマートエージェント
物理ティアの種類によって,コンフィグレーションが定義できる論理サーバが異なります。物理ティアの種類を次に示します。
- combined-tierの場合
-
Webサーバ,J2EEサーバとパフォーマンストレーサ
- http-tierの場合
-
Webサーバとパフォーマンストレーサ
- j2ee-tierの場合
-
J2EEサーバとパフォーマンストレーサ
- ctm-tierの場合
-
Webシステムごとに定義できる論理サーバが異なります。
-
統合ネーミングスケジューラサーバ用のWebシステムの場合
CTMドメインマネジャ,CTM,スマートエージェントとパフォーマンストレーサ
-
CTM用のWebシステムの場合
CTMドメインマネジャ,CTM,スマートエージェント,J2EEサーバとパフォーマンストレーサ
-
- 注
-
物理ティアの定義では,ユーザサーバ,およびfree-tier構成に含まれる論理サーバのコンフィグレーションが設定できません。これらの論理サーバのコンフィグレーションはユニットの定義で設定してください。
-
- 指定可能値
-
指定できる文字列を次に示します。
-
web-server
-
j2ee-server
-
performance-tracer
-
ctm-domain-manager
-
component-transaction-monitor
-
smart-agent
-
- タグの省略
-
省略できません。
- 値の省略
-
省略できません。
(6) <server-no>
- 内容
-
物理ティア内の特定のJ2EEサーバで,共通のコンフィグレーションを指定する場合に,J2EEサーバを識別するための番号を指定します。
指定できる範囲は,1〜<j2ee-server-count>の指定値です。物理ティア内で番号が重複しないように指定してください。
このタグは,<tier-type>タグでctm-tierを指定して,<j2ee-server-count>タグを指定した場合にだけ指定できます。
物理ティア内のすべてのJ2EEサーバで,共通のコンフィグレーションを指定する場合は,このタグを指定する必要はありません。
- 指定可能値
-
1〜<j2ee-server-count>の指定値
- タグの省略
-
省略できます。
- 値の省略
-
省略できます。
(7) <param>
- 内容
-
必須定義。
論理サーバの環境を設定するパラメタを,パラメタ名と値で定義します。
1種類のパラメタごとに<param>タグで囲んで定義します。
パラメタによっては,複数の値を設定する場合,<param-value>タグを複数指定します。
- 指定可能値
-
−
- タグの省略
-
省略できません。
- 値の省略
-
省略できません。
(8) <param-name>
- 内容
-
パラメタ名を指定します。
- 指定可能値
-
指定可能値については,「4.8 システムの構成パターンと定義する論理サーバ」の説明を参照してください。
- タグの省略
-
省略できません。
- 値の省略
-
省略できません。
(9) <param-value>
- 内容
-
パラメタの設定値を指定します。
- 指定可能値
-
指定可能値については,「4.8 システムの構成パターンと定義する論理サーバ」の説明を参照してください。
- タグの省略
-
省略できません。
- 値の省略
-
省略できません。