2.2.5 criticalList.cfg(保護区リストファイル)
保護区としてメソッドキャンセルを禁止するクラスを設定します。
この保護区リストファイルの設定が必要な場合は,アプリケーションサーバの各製品の構成ソフトウェアおよび関連製品で提供されるドキュメントの注意事項に記載されます。記載されている指示に従って設定してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
次の形式で指定します。
<要素>
<要素>には,次のどちらかを指定できます。
-
<クラス名>
保護区に指定するクラス名称を指定します。
-
<プリフィックス名>
保護区に指定するクラスが含まれるパッケージのプリフィックス名を指定します。指定したプリフィックスを持つクラスは,すべて保護区として指定されます。
- 指定方法
-
-
指定可能な要素を改行で区切って指定します。
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空行は無視されます。
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シャープ(#)で始まる行はコメントとみなされます。
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<要素>の後ろに空白やコメントを追加することはできません。
(例)<クラス名> #<コメント>
-
クラス名は,パッケージを含めて記述します。ただし,サフィックス".class"は記述しないでください。
(例)pacA.pacB.pacC.pacD.MyTestClass.class
この場合は,pacA.pacB.pacC.pacD.MyTestClassと記述します。
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クラス名称のプリフィックスは指定できません。
(例)pacA.pacB.pacC.pacD.My*
"My"をプリフィックスに持つクラス名称(MyTestClass)を保護区指定する場合,クラス名称にアスタリスク(*)は使用できません。
この場合は,pacA.pacB.pacC.*と記述します。
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アスタリスク(*)だけの指定はできません。
-
<要素>の前後にある半角空白は無視されます。
-
<要素>の前後にある全角空白は文字とみなされ,不正な値と判断されます。
-
(2) ファイルの格納先
-
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\usrconf\
-
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/
(3) 記述例
- プリフィックス名を指定する場合
#プリフィックス名指定 pacA.pacB.*
パッケージpacA.pacB以下のクラスおよびパッケージに含まれるクラスが,すべて保護区になります。
例えば,パッケージpacA.pacB.pacC以下に,pacA.pacB.pacC.pacDがある場合,pacA.pacB.pacC.pacD以下のクラスもすべて保護区になります。
- クラス名を指定する場合
#クラス名指定 pacX.pacY.pacZ.MyTestpacX.pacY.pacZ.CommonTest
(4) 注意事項
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保護区リストファイルは製品単位の定義です。Component Containerをインストールしたマシン上で動作するすべてのJ2EEサーバで有効になります。
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保護区リストファイルはJ2EEサーバの起動時に読み込まれます。変更内容を有効にしたい場合は,J2EEサーバを再起動する必要があります。
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J2EEサーバ起動時に,保護区リストファイルが存在しない,または設定が不正な場合,J2EEサーバの起動に失敗します。