Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド


10.8.11 通信・スレッド制御の設定(NIO HTTPサーバ)(V9互換モード以外の場合)

[通信・スレッド制御に関する設定](NIO HTTPサーバ)画面を次の図に示します。

図10‒26 [通信・スレッド制御に関する設定]画面(NIO HTTPサーバ)

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 機能概要

NIO HTTPサーバの通信制御やスレッド制御に関する設定をします。

(2) 表示手順

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。

  2. 次のどちらか一方の操作をします。

    J2EEサーバの場合

    [サーバビュー]タブ-[論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバ]-[<J2EEサーバ名>]をクリックします。

    J2EEサーバクラスタの場合

    [サーバビュー]タブ-[論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバクラスタ]-[<J2EEサーバクラスタ名>]-[<J2EEサーバ名>]をクリックします。

  3. [HTTPサーバ]タブをクリックします。

  4. [通信・スレッド制御]タブをクリックします。

(3) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. Webクライアントとの接続の最大数や同時実行スレッド数などを指定します。

  2. [適用]ボタンをクリックします。

    指定した情報が反映されます。

    エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。

(4) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

Webクライアントとの接続設定
接続最大数

Webクライアントとの接続最大数(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.nio_http.max_connectionsキー)を1〜2147483647の整数で指定します。有効な最大値は実行するプラットフォームに依存します。デフォルトは,「1024」です。

TCPリスンキューの長さ

Webクライアントからの接続要求を格納する,TCPリスンキューの長さ(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.nio_http.backlogキー)を1〜2147483647の整数で指定します。有効な指定値の最大や,実際に設定されるTCPリスンキューの長さはOSによって異なります。デフォルトは,「511」です。

Persistentコネクション
  • リクエスト処理回数の上限値

    PersistentコネクションがTCPコネクションを持続している場合の,リクエスト処理回数の上限値(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.nio_http.keep_alive.max_requestsキー)を0〜2147483647の整数で指定します。上限値を指定しない場合は0を指定します。デフォルトは,「0」です。

  • タイムアウト

    PersistentコネクションがTCPコネクションを持続している場合の,リクエスト待ち時間(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.nio_http.keep_alive.timeoutキー)を0〜3600の整数で指定します。単位は「秒」です。0を指定した場合,タイムアウトは有効にはなりません。デフォルトは,「0」です。

通信タイムアウト
  • リクエスト受信

    Webクライアントからのリクエストを受信した際の,タイムアウトまでの時間(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.nio_http.receive_timeoutキー)を0〜3600の整数で指定します。単位は「秒」です。0を指定した場合,タイムアウトは有効になりません。デフォルトは,「300」です。

  • レスポンス送信

    Webクライアントへのレスポンス送信される際の,タイムアウトまでの時間(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.nio_http.send_timeoutキー)を0〜3600の整数で指定します。単位は「秒」です。0を指定した場合,タイムアウトは有効になりません。デフォルトは,「300」です。

スレッド制御設定
同時実行スレッド数

NIO HTTPサーバを使用してWebコンテナが同期サーブレットを実行する場合のWebコンテナ全体の最大同時実行スレッド数(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.nio_http.max_servlet_execute_threadsキー)を1〜2147483647の整数で指定します。指定する値は,最大スレッド数以下にしてください。デフォルトは,「100」です。

最大スレッド数

NIO HTTPサーバの処理スレッド数の最大値(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.nio_http.max_threadsキー)を1〜2147483647の整数で指定します。デフォルトは,「100」です。

最小スレッド数

NIO HTTPサーバの処理スレッド数の最小値(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.nio_http.min_threadsキー)を1〜2147483647の整数で指定します。指定する値は,「最大スレッド数」で設定した値以下でなければなりません。有効な最大値は実行するプラットフォームに依存します。

デフォルトは,「10」です。

最小スレッド数を超えたスレッドを維持する時間

NIO HTTPサーバのスレッドプール内のスレッドがアイドル状態のままでいられる最長時間(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.nio_http.idle_thread_timeoutキー)を1〜2147483647の整数で指定します。単位は「秒」です。デフォルトは,「60」です。

[適用]ボタン

指定した情報を反映します。

[リセット]ボタン

指定した情報をリセットします。