3.2.4 論理ユーザサーバの設定
ユーザが定義する論理サーバ(論理ユーザサーバ)の設定について説明します。
ユーザサーバは,ユーザが定義する任意のサービスやプロセスです。特定のサービスやプロセスを論理ユーザサーバとして定義しておくことで,そのサービスやプロセスがManagement Serverの管理対象となり,ほかの論理サーバと同様に,一括管理できるようになります。
定義した論理ユーザサーバは,運用管理ポータルに論理サーバとして表示されます。運用管理ポータルでの論理ユーザサーバの操作を次に示します。
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論理サーバの起動/停止で,論理ユーザサーバを起動/停止できます。また,起動や停止の監視時間,自動再起動の回数,一括起動時の論理サーバの起動順序なども変更できます。
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論理サーバの運用監視で,論理ユーザサーバの起動/停止状態が確認できます。
なお,論理ユーザサーバは,運用管理ポータル(運用管理ドメインの構成定義および論理サーバの環境設定)では定義できません。コマンドおよびユーザ定義ファイルで定義します。論理ユーザサーバの追加および削除手順を次に説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 論理ユーザサーバの追加
論理ユーザサーバの追加手順を次に示します。
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論理ユーザサーバ定義ファイルを作成します。
論理ユーザサーバ定義ファイルはXML形式のファイルです。論理ユーザサーバのサーバ名や,サービスやプロセスの起動/停止用のコマンドなどを指定してください。
論理ユーザサーバの起動用のコマンドを指定する場合には,Management Serverの監視対象となるサービスやプロセスの起動方法を意識しておく必要があります。
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実行したコマンドそのものが監視対象となります。
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コマンドが起動したサービスやプロセスが監視対象となります。コマンドを実行して監視対象のサービスやプロセスが起動されると,コマンドは終了します。
また,論理ユーザサーバ定義ファイルでは,論理サーバを一括起動する場合の起動順序も指定できます。一括起動する場合,デフォルトの設定ではほかの論理サーバが起動されたあとで論理ユーザサーバが起動されるようになっています。
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mngsvrutilコマンドのサブコマンドaddで,引数userserverおよび論理ユーザサーバ定義ファイルを指定して,コマンドを実行します。
論理ユーザサーバ定義ファイルに定義した内容で,論理ユーザサーバが追加されます。
mngsvrutilコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「mngsvrutil(Management Serverの運用管理コマンド)」を参照してください。論理ユーザサーバ定義ファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「8.2.19 論理ユーザサーバ定義ファイル」を参照してください。
(2) 論理ユーザサーバの削除
論理ユーザサーバの削除手順を次に示します。
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論理ユーザサーバが起動している場合には,停止します。
運用管理ポータルの「論理サーバの起動/停止」またはmngsvrutilコマンドで,論理ユーザサーバを停止してください。
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mngsvrutilコマンドのサブコマンドdeleteで,引数userserverおよび論理ユーザサーバのサーバ名を指定して,コマンドを実行します。
指定した論理ユーザサーバが削除されます。
mngsvrutilコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「mngsvrutil(Management Serverの運用管理コマンド)」を参照してください。