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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


9.11.2 Survivor領域の年齢分布情報の出力形式と出力例

Survivor領域の年齢分布情報は,CopyGC発生時に,CopyGCのログのあとに続けて出力されます。Survivor領域の年齢分布情報の出力形式と出力例を次に示します。

出力形式
[PTD]<date>[Desired survivor:size bytes][New threshold:value][MaxTenuringThreshold: max_value][age1:total_age1][age2:total_age2]...[agen:total_agen]

説明

  • PTD:Survivor領域の年齢情報であることを示す識別子

  • date:GCが発生した日時(-XX:+HitachiVerboseGCPrintDate(拡張verbosegc情報日付出力オプション)を指定した場合だけ出力)※1

  • size:Survivor領域のサイズ(単位:バイト)

  • value:次回のGC発生時にTenured領域へ移動するオブジェクトの年齢のしきい値

  • max_value:-XX:MaxTenuringThresholdの指定値※2

  • total_age1:1歳のオブジェクトが使用しているメモリサイズの合計(単位:バイト)

  • total_age2:1歳から2歳までのオブジェクトが使用しているメモリサイズの合計(単位:バイト)

  • total_agen:1歳からn歳までのオブジェクトが使用しているメモリサイズの合計(単位:バイト)※3

-XX:+HitachiCommaVerboseGCを指定している場合は,次の形式で出力されます。

PTD,date,size,value,max_value,total_age1,total_age2,...,total_agen
注※1

対応するCopyGCのログと同じ時刻が表示されます。

注※2

-XX:MaxTenuringThresholdの指定値には,CopyGC実行時に,From空間とTo空間でJavaオブジェクトを入れ替える回数のしきい値を設定します。

注※3

存在するオブジェクトを最小年齢から最大年齢まで順番に表示します。表示されるオブジェクトの最大年齢がmax_valueの値に近いと,寿命の長いオブジェクトが存在することを示します。

出力例
[VGC]<Wed May 28 11:45:23 2008>[GC 648K->136K(1984K), 0.0013020 secs][DefNew::Eden: 512K->0K(512K)][DefNew::Survivor: 0K->0K(64K)][Tenured: 136K->136K(1408K)][Metaspace: 3634K(4492K, 4492K)->3634K(4492K, 4492K)][class space: 356K(388K, 388K)->356K(388K, 388K)][cause:ObjAllocFail][User: 0.0000000 secs][Sys: 0.0000000 secs] 
[PTD]<Wed May 28 11:45:23 2008>[Desired survivor:5467547 bytes][New  threshold:30][MaxTenuringThreshold:31][age1:1357527][age2:1539661]

この出力例では,次の内容が確認できます。

  • 出力契機は,2008年5月28日(水)11時45分23秒に発生したCopyGCです。

  • Survivor領域のメモリサイズは5,467,547バイトです。Survivor領域のオブジェクトは2歳までです。1歳のオブジェクトが使用しているメモリサイズは1,357,527バイト,1歳から2歳までのオブジェクトが使用しているメモリサイズは1,539,661バイトです。