8.19.1 トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
(1) TP1インバウンド連携機能でのトレース取得ポイントの詳細
TP1インバウンド連携機能でのトレース取得ポイントの詳細について次の表に示します。
イベントID |
図中の番号※ |
トレース取得ポイント |
レベル |
---|---|---|---|
0x842F |
19 |
リソースアダプタからMessage-driven Beanのメッセージリスナのメソッドを呼び出した直後 |
A |
0x8430 |
22 |
リソースアダプタから呼び出したMessage-driven Beanのメッセージリスナのメソッドのリターン直前 |
A |
0x8431 |
20 |
EJBコンテナがMessage-driven Beanのメッセージリスナのメソッドをコールバックする直前 |
A |
0x8432 |
21 |
Message-driven Beanのメッセージリスナのメソッドのコールバックからリターンした直後 |
A |
0x8825 |
17 |
トランザクションのrecreate処理直前 |
B |
0x8826 |
18 |
トランザクションのrecreate処理直後 |
B |
0x8B86 |
14 |
javax.resource.spi.work.WorkManagerのメソッドの呼び出し直後 |
A |
0x8B87 |
15 |
javax.resource.spi.work.WorkManagerのメソッドのリターン直前 |
A |
0x8B8A |
16 |
javax.resource.spi.work.Workのメソッド呼び出し直前 |
A |
0x8B8B |
29 |
javax.resource.spi.work.Workのメソッドのリターン直後 |
A |
0x8B8C |
33 |
javax.resource.spi.XATerminator.prepare(Xid xid)呼び出し直後 |
B |
0x8B8D |
34 |
javax.resource.spi.XATerminator.prepare(Xid xid)リターン直前 |
B |
0x8B8E |
− |
javax.resource.spi.XATerminator.commit(Xid xid,boolean onePhase)呼び出し直後 |
B |
0x8B8F |
− |
javax.resource.spi.XATerminator.commit(Xid xid,boolean onePhase)リターン直前 |
B |
0x8B90 |
− |
javax.resource.spi.XATerminator.rollback(Xid xid)呼び出し直後 |
B |
0x8B91 |
− |
javax.resource.spi.XATerminator.rollback(Xid xid)リターン直前 |
B |
0x8B92 |
− |
javax.resource.spi.XATerminator.forget(Xid xid)呼び出し直後 |
B |
0x8B93 |
− |
javax.resource.spi.XATerminator.forget(Xid xid)リターン直前 |
B |
0xAA00 |
8 |
電文受信開始直後 |
A |
0xAA01 |
12 |
RPC応答送信完了直後 |
A |
0xAA02 |
4 |
OpenTP1からの電文読み込み開始直後 |
A |
0xAA03 |
10 |
OpenTP1とのコネクション切断直前(OpenTP1の定義にrpc_close_after_send=Yが指定されている場合) |
A |
0xAA04 |
5 |
ソケットのread呼び出し直前 |
B |
0xAA05 |
6 |
ソケットのread完了直後 |
B |
0xAA06 |
13 |
電文受信が完了し,スケジュールキュー投入直前 |
A |
0xAA08 |
23 |
RPC応答電文の送信開始直前 |
A |
0xAA09 |
27 |
応答用のコネクション切断直前(TP1インバウンドアダプタのプロパティにrpc_close_after_send=trueが指定されている場合) |
A |
0xAA0A |
25 |
ソケットのwrite呼び出し直前 |
B |
0xAA0B |
26 |
ソケットのwrite完了直後 |
B |
0xAA0C |
30 |
送信失敗。リトライ待機開始直前 |
A |
0xAA0D |
31 |
リトライ開始直前 |
A |
0xAA10 |
11 |
|
A |
0xAA11 |
28 |
RPC応答送信失敗直後 |
A |
0xAA12 |
2 |
OpenTP1とのコネクションを受信監視対象に追加する直前 |
B |
0xAA13 |
3 |
OpenTP1とのコネクションで電文の受信を検知した時 |
B |
0xAA14 |
32 |
同期点処理でのOpenTP1からの受信完了直後 |
A |
0xAA15 |
35 |
同期点処理でのOpenTP1への送信完了直後,または送信できないエラーが発生した直後 |
A |
0xAA16 |
1 |
OpenTP1とのコネクション確立直後 |
A |
0xAA17 |
9 |
OpenTP1とのコネクション切断直前,または通信エラー発生によるOpenTP1とのコネクション切断検知直後 |
A |
0xAA18 |
7 |
受信した電文を解析した直後 |
B |
0xAA19 |
24 |
電文を送信する直前 |
B |
(2) TP1インバウンド連携機能でのトレース取得ポイント
TP1インバウンド連携機能でのトレース取得ポイントの全体を次の図に示します。なお,図中のA,およびBについては,さらに詳細なトレース取得ポイントがあります。
図中のAおよびBの詳細なトレース取得ポイントについて,次の二つの図で示します。
注※1 readで例外が発生した場合,出力しません。
注※2 電文受信後に出力します。分割された電文の場合,分割された電文ごとに出力します。ただし,電文不正時は出力しません。
注※3 RPC応答送信処理(0xAA01以外のPRFトレース取得ポイント)については,図8-75を参照してください。
RPC受信時のPRFトレース取得ポイントは,図8-74に加えて,受信タイマ監視スレッドがRPC要求の受信タイムアウトを検知し,電文を破棄した直後に出力する0xAA10があります。
図8-75の応答送信時のPRFトレース出力ポイントは,RPC通信時だけでなく,J2EEアプリケーション停止時にも出力します。このときのルートアプリケーション情報は,OpenTP1から引き継いだルートアプリケーション情報ではなく,J2EEサーバによって生成されたルートアプリケーション情報です。そのため,J2EEアプリケーション停止時のPRFトレース出力ポイントとRPC通信時のほかのPRFトレース出力ポイントとの対応づけは,J2EEアプリケーション停止時の0xAA08のインタフェース名に出力するルートアプリケーション情報を使用します。
(3) 同期点処理でのトレース取得ポイント
同期点処理でのトレース取得ポイントの全体を次の図に示します。なお,図中のA,およびBについては,さらに詳細なトレース取得ポイントがあります。
- 注※1
-
処理要求がXATerminatorに移った時点で,メソッドごとに出力されるイベントIDが異なります。各メソッドと出力されるイベントIDの対応を次の表に示します。
表8‒120 メソッドとイベントIDの対応 メソッド
イベントID
図中の番号
prepareメソッド
0x8B8C
33
commitメソッド
0x8B8E
−
rollbackメソッド
0x8B90
−
forgetメソッド
0x8B92
−
- 注※2
-
OTSの出力ポイントについては,「8.14 OTSのトレース取得ポイント」を参照してください。
- 注※3
-
処理要求がXATerminatorから同期点電文送受信スレッドへ移る時点で,メソッドごとに出力されるイベントIDが異なります。各メソッドと出力されるイベントIDの対応を次の表に示します。
表8‒121 メソッドとイベントIDの対応 メソッド
イベントID
図中の番号
prepareメソッド
0x8B8D
34
commitメソッド
0x8B8F
−
rollbackメソッド
0x8B91
−
forgetメソッド
0x8B93
−
(凡例)−:図中では使用していません。
図中のAおよびBの詳細なトレース取得ポイントについて,次の二つの図で示します。
注※1 readで例外が発生した場合,出力しません。
注※2 電文受信後に出力します。分割された電文の場合,分割された電文ごとに出力します。ただし,電文不正時は出力しません。
コネクション数調整スレッドのトレース取得ポイントを次の図で示します。