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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


8.8.1 HTTPセッションを作成するリクエスト処理のトレース取得ポイントと取得できるトレース情報(セッションマネージャの指定機能のトレース)

HTTPセッションを作成するリクエスト処理のトレース取得ポイントと取得できるトレース情報について説明します。

〈この項の構成〉

(1) トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。

表8‒22 HTTPセッションを作成するリクエスト処理のトレース取得ポイントの詳細(セッションマネージャの指定機能)

イベントID

図中の番号

トレース取得ポイント

レベル

0x8236

1

リクエスト取得・リクエストヘッダ解析完了直後

A

0x8240

5

セッションの生成直前(セッションマネージャの指定機能)

B

0x8241

3

セッションの探索直前(セッションマネージャの指定機能)

B

0x8248

8

セッションマネージャの指定機能によるHTTPセッションの属性情報の取得直前

B

0x8252

2

セッションマネージャの指定機能で使用するライブラリが実装するorg.apache.catalina.Valveインタフェースの実装クラスのinvokeメソッド呼び出し直前

B

0x8336

10

リクエスト処理完了直後

A

0x8340

6

セッションの生成直後(セッションマネージャの指定機能)

B

0x8341

4

セッションの探索直後(セッションマネージャの指定機能)

B

0x8348

9

セッションマネージャの指定機能によるHTTPセッションの属性情報の取得直後

B

0x8352

7

セッションマネージャの指定機能で使用するライブラリが実装するorg.apache.catalina.Valveインタフェースの実装クラスのinvokeメソッド呼び出し直後

B

(凡例)A:標準 B:詳細

注※ 図8-17中の番号と対応しています。

トレース取得ポイントを次の図に示します。

図8‒17 HTTPセッションを作成するリクエスト処理のトレース取得ポイント(セッションマネージャの指定機能)

[図データ]

[図データ]

(2) 取得できるトレース情報

HTTPセッションを作成するリクエスト処理で取得できるトレース情報を次の表に示します。

表8‒23 HTTPセッションを作成するリクエスト処理で取得できるトレース情報(セッションマネージャの指定機能)

図中の番号※1

イベントID

レベル

取得できる情報

インタフェース名※3

オペレーション名※3※4

オプション※2※4

1

0x8236

A

HTTPメソッド

URI

プロパティで指定したリクエストヘッダ名に対する値(ヘッダ名未指定の場合はなし)

2

0x8252

B

ライブラリにおけるValveインターフェースの実装クラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

なし

3

0x8241

B

コンテキストルート名

なし

<セッションID文字数:セッションID>

4

0x8341

B

コンテキストルート名

セッション有効期間

  • 正常時

    <入り口時刻:セッションID文字数:セッションID>

  • 異常時

    <入り口時刻:例外名>

5

0x8240

B

コンテキストルート名

なし

なし

6

0x8340

B

コンテキストルート名

セッション有効期間

  • 正常時

    <入り口時刻:セッションID文字数:セッションID>

  • 異常時

    <入り口時刻:例外名>

7

0x8352

B

ライブラリにおけるValveインターフェースの実装クラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

  • 正常時

    <入り口時刻>

  • 異常時

    <入り口時刻:例外名>

8

0x8248

B

ライブラリにおけるStandardSessionのサブクラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

<セッションID文字数:セッションID:属性名>

9

0x8348

B

ライブラリにおけるStandardSessionのサブクラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

  • 正常時

    <入り口時刻>

  • 異常時

    <入り口時刻:例外名>

10

0x8336

A

HTTPメソッド

URI

<入り口時刻><ステータスコード>

(凡例)A:標準 B:詳細

注※1 図8-17中の番号と対応しています。

注※2 「例外名」の情報が取得できるトレース取得ポイントでは,PRFトレースに出力した例外のスタックトレースをJ2EEサーバの例外ログに出力します。

注※3 33文字以上の場合,「先頭16文字+*+末尾16文字」で出力します。

注※4 「セッション有効期間」はセッションが存在する場合だけ出力します。「セッションID文字数」「セッションID」はセッションIDが存在する場合だけ出力します。