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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


8.7.1 HTTPセッションを作成するリクエスト処理のトレース取得ポイントと取得できるトレース情報(データベースセッションフェイルオーバ機能のトレース)

HTTPセッションを作成するリクエスト処理のトレース取得ポイントと取得できるトレース情報について説明します。

〈この項の構成〉

(1) トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。

表8‒14 HTTPセッションを作成するリクエスト処理のトレース取得ポイントの詳細(データベースセッションフェイルオーバ機能)

イベントID

図中の番号

トレース取得ポイント

レベル

0x8202

2

サーブレット/JSP呼び出し直前

A/B

0x8203

2

リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの呼び出し直前(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグを省略,または<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタ)

B

0x8207

2

静的コンテンツ呼び出し直前(DefaultServlet)

B

0x8219

6

データベースセッションフェイルオーバ機能によるHTTPセッションの属性情報のシリアライズ開始直前

A

0x8222

8

データベースセッションフェイルオーバ機能によるWebアプリケーション処理後のデータベースアクセス開始直前

A

0x8223

3

データベースセッションフェイルオーバ機能によるHTTPセッション作成時のデータベースアクセス開始直前

A

0x8236

1

リクエスト取得・リクエストヘッダ解析完了直後

A

0x8302

5

サーブレット/JSP処理完了直後

A/B

0x8303

5

リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの処理完了直後(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタ)

B

0x8307

5

静的コンテンツ処理完了直後(DefaultServlet)

B

0x8316

5

エラーページに転送される際に実行されるフィルタの処理完了直後(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"ERROR"を指定したフィルタ)

B

0x8319

7

データベースセッションフェイルオーバ機能によるHTTPセッションの属性情報のシリアライズ終了直後

A

0x8322

9

データベースセッションフェイルオーバ機能によるWebアプリケーション処理後のデータベースアクセス終了直後

A

0x8323

4

データベースセッションフェイルオーバ機能によるHTTPセッション作成時のデータベースアクセス終了直後

A

0x8336

10

リクエスト処理完了直後

A

(凡例)A:標準 B:詳細 A/B:標準と詳細で異なる情報を取得

注※ 図8-13中の番号と対応しています。

トレース取得ポイントを次の図に示します。

図8‒13 HTTPセッションを作成するリクエスト処理のトレース取得ポイント(データベースセッションフェイルオーバ機能)

[図データ]

(2) 取得できるトレース情報

HTTPセッションを作成するリクエスト処理で取得できるトレース情報を次の表に示します。

表8‒15 HTTPセッションを作成するリクエスト処理で取得できるトレース情報(データベースセッションフェイルオーバ機能)

図中の番号

イベントID

レベル

取得できる情報

インタフェース名

オペレーション名

オプション

1

0x8236

A

HTTPメソッド

URI

プロパティで指定したリクエストヘッダ名に対する値(ヘッダ名未指定の場合はなし)

2

0x8202

A

クラス名

(JSP呼び出し時はJSPファイル名)

B

コンテキストルート名

<セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>

0x8207

B

コンテキストルート名

<セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>

0x8203

B

クラス名

コンテキストルート名

<セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>

3

0x8223

A

4

0x8323

A

完全性保障モードが有効な場合

排他を取得したレコード番号

完全性保障モードが無効な場合

-1

  • 正常時

    <入り口時刻><セッションID文字数:作成したHTTPセッションのセッションID>

  • 例外発生時

    <入り口時刻><例外名>

5

0x8302

A

クラス名

(JSP呼び出し時はJSPファイル名)

  • 正常時

    <入り口時刻>

  • 例外発生時

    <入り口時刻><例外名>

B

コンテキストルート名

  • 正常時

    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>

  • 例外発生時

    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>

0x8307

B

コンテキストルート名

  • 正常時

    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>

  • 例外発生時

    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>

0x8303

B

クラス名

コンテキストルート名

  • 正常時

    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>

  • 例外発生時

    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>

0x8316

B

クラス名

コンテキストルート名

  • 正常時

    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>

  • 例外発生時

    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>

6

0x8219

A

リクエストURL

<セッションID文字数:セッションID>

7

0x8319

A

リクエストURL

シリアライズ後のHTTPセッションの属性情報のサイズ(バイト)

  • 正常時

    <入り口時刻>

  • 例外発生時

    <入り口時刻><例外名>

8

0x8222

A

<セッションIDの文字数:HTTPセッションのセッションID>

9

0x8322

A

完全性保障モードが有効な場合

排他を解放したレコード番号

完全性保障モードが無効な場合

-1

  • 正常時

    <入り口時刻>

  • 例外発生時

    <入り口時刻><例外名>

10

0x8336

A

HTTPメソッド

URI

<入り口時刻><ステータスコード>>

(凡例)A:標準 B:詳細 −:該当なし

注※ 図8-13中の番号と対応しています。