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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


8.5.1 トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル(セッショントレース)

セッショントレースに関連するトレースの,イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。なお,「0x8203」,「0x8202」,「0x8207」,および「0x8206」では,グローバルセッションについての情報も出力されます。

表8‒8 Webコンテナでのトレース取得ポイントの詳細(セッショントレース)

イベントID

図中の番号※1

トレース取得ポイント

レベル※2

0x8202

4,9

サーブレット/JSP呼び出し直前

A/B

0x8203

2,3

リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの呼び出し直前

(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグを省略した場合,または<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタを呼び出した場合)

B

0x8206

7

RequestDispatcher経由のサーブレット/JSP呼び出し直前

B

0x8207

4,9

静的コンテンツ呼び出し直前(DefaultServlet)

B

0x8208

5

セッション生成後

B

0x8209

6

セッション破棄後

B

0x8210

17

セッションタイムアウト後

B

0x8214

8

フォワード時に実行されるフィルタの呼び出し直前

(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"FORWARD"を指定したフィルタを呼び出した場合)

B

0x8215

8

インクルード時に実行されるフィルタの呼び出し直前

(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"INCLUDE"を指定したフィルタを呼び出した場合)

B

0x8216

2

エラーページに転送される際に実行されるフィルタの呼び出し直前

(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"ERROR"を指定したフィルタを呼び出した場合)

B

0x8236

1

リクエスト取得・リクエストヘッダ解析完了直後

A

0x8302

10,13

サーブレット/JSP処理完了直後

A/B

0x8303

14,15

リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの処理完了直後

(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで""REQUEST""を指定したフィルタの処理が完了した場合)

B

0x8306

12

RequestDispatcher経由のサーブレット/JSP処理完了直後

B

0x8307

10,13

静的コンテンツ処理完了直後(DefaultServlet)

B

0x8314

11

フォワード時に実行されるフィルタの処理完了直後

(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"FORWARD"を指定したフィルタの処理が完了した場合)

B

0x8315

11

インクルード時に実行されるフィルタの処理完了直後

(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"INCLUDE"を指定したフィルタの処理が完了した場合)

B

0x8316

15

エラーページに転送される際に実行されるフィルタの処理完了直後

(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"ERROR"を指定したフィルタの処理が完了した場合)

B

0x8336

16

リクエスト処理完了直後

A

(凡例)A:標準 B:詳細 A/B:標準と詳細で異なる情報を取得

注※1 図8-10中の番号と対応しています。

注※2 セッショントレースについての情報はレベルが「詳細」の場合だけ出力されます。

Webコンテナでのセッショントレースのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図8‒10 Webコンテナのトレース取得ポイント(セッショントレース)

[図データ]

それぞれのポイントで取得できるセッションIDについて説明します。

2,3,4,7,8,9のポイント

トレース取得ポイントで有効なセッションIDを取得できます。ただし,J2EEアプリケーションでセッションが破棄される場合があります。

また,これらのポイントでは,グローバルセッションIDも取得できます。取得できるグローバルセッションIDの内容は,トレース取得ポイントごとに異なります。

  • 2のポイントは,一つのリクエストで最初にイベントID「0x8203」が出力されるトレース取得ポイントです。このトレース取得ポイントでは,Webクライアントからリクエストとして送信されたグローバルセッションIDが取得できます。ただし,このポイントでは,すでに無効になっているグローバルセッションIDが出力される場合もあります。

  • 3,4,7,8,9のポイントで出力される,イベントIDが「0x8216」「0x8202」「0x8203」「0x8206」「0x8207」「0x8214」「0x8215」のトレースには,その時点で有効なグローバルセッションIDが取得できます。

5のポイント

J2EEアプリケーションでセッションが生成された場合だけ,トレース取得ポイントで有効なセッションIDを取得できます。ただし,J2EEアプリケーションでセッションが破棄される場合があります。

6のポイント

J2EEアプリケーションでセッションが破棄された場合だけ,トレース取得ポイントで無効になったセッションIDを取得できます。ただし,J2EEアプリケーションでセッションが破棄される場合があります。

10,11,12,13のポイント

トレース取得ポイントで有効なセッションIDを取得できます。ただし,J2EEアプリケーションでセッションが破棄される場合があります。

14,15のポイント

トレース取得ポイントで有効なセッションIDを取得できます。なお,このトレース取得ポイントでリクエスト処理が完了すると,以降のJ2EEアプリケーションでセッションが破棄されることはありません。

17のポイント

有効期限を超えたセッションが破棄された場合だけ,無効になったセッションIDを取得できます。