8.5.1 トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル(セッショントレース)
セッショントレースに関連するトレースの,イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。なお,「0x8203」,「0x8202」,「0x8207」,および「0x8206」では,グローバルセッションについての情報も出力されます。
イベントID |
図中の番号※1 |
トレース取得ポイント |
レベル※2 |
---|---|---|---|
0x8202 |
4,9 |
サーブレット/JSP呼び出し直前 |
A/B |
0x8203 |
2,3 |
リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの呼び出し直前 (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグを省略した場合,または<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタを呼び出した場合) |
B |
0x8206 |
7 |
RequestDispatcher経由のサーブレット/JSP呼び出し直前 |
B |
0x8207 |
4,9 |
静的コンテンツ呼び出し直前(DefaultServlet) |
B |
0x8208 |
5 |
セッション生成後 |
B |
0x8209 |
6 |
セッション破棄後 |
B |
0x8210 |
17 |
セッションタイムアウト後 |
B |
0x8214 |
8 |
フォワード時に実行されるフィルタの呼び出し直前 (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"FORWARD"を指定したフィルタを呼び出した場合) |
B |
0x8215 |
8 |
インクルード時に実行されるフィルタの呼び出し直前 (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"INCLUDE"を指定したフィルタを呼び出した場合) |
B |
0x8216 |
2 |
エラーページに転送される際に実行されるフィルタの呼び出し直前 (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"ERROR"を指定したフィルタを呼び出した場合) |
B |
0x8236 |
1 |
リクエスト取得・リクエストヘッダ解析完了直後 |
A |
0x8302 |
10,13 |
サーブレット/JSP処理完了直後 |
A/B |
0x8303 |
14,15 |
リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの処理完了直後 (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで""REQUEST""を指定したフィルタの処理が完了した場合) |
B |
0x8306 |
12 |
RequestDispatcher経由のサーブレット/JSP処理完了直後 |
B |
0x8307 |
10,13 |
静的コンテンツ処理完了直後(DefaultServlet) |
B |
0x8314 |
11 |
フォワード時に実行されるフィルタの処理完了直後 (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"FORWARD"を指定したフィルタの処理が完了した場合) |
B |
0x8315 |
11 |
インクルード時に実行されるフィルタの処理完了直後 (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"INCLUDE"を指定したフィルタの処理が完了した場合) |
B |
0x8316 |
15 |
エラーページに転送される際に実行されるフィルタの処理完了直後 (web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"ERROR"を指定したフィルタの処理が完了した場合) |
B |
0x8336 |
16 |
リクエスト処理完了直後 |
A |
Webコンテナでのセッショントレースのトレース取得ポイントを次の図に示します。
それぞれのポイントで取得できるセッションIDについて説明します。
- 2,3,4,7,8,9のポイント
-
トレース取得ポイントで有効なセッションIDを取得できます。ただし,J2EEアプリケーションでセッションが破棄される場合があります。
また,これらのポイントでは,グローバルセッションIDも取得できます。取得できるグローバルセッションIDの内容は,トレース取得ポイントごとに異なります。
-
2のポイントは,一つのリクエストで最初にイベントID「0x8203」が出力されるトレース取得ポイントです。このトレース取得ポイントでは,Webクライアントからリクエストとして送信されたグローバルセッションIDが取得できます。ただし,このポイントでは,すでに無効になっているグローバルセッションIDが出力される場合もあります。
-
3,4,7,8,9のポイントで出力される,イベントIDが「0x8216」「0x8202」「0x8203」「0x8206」「0x8207」「0x8214」「0x8215」のトレースには,その時点で有効なグローバルセッションIDが取得できます。
-
- 5のポイント
-
J2EEアプリケーションでセッションが生成された場合だけ,トレース取得ポイントで有効なセッションIDを取得できます。ただし,J2EEアプリケーションでセッションが破棄される場合があります。
- 6のポイント
-
J2EEアプリケーションでセッションが破棄された場合だけ,トレース取得ポイントで無効になったセッションIDを取得できます。ただし,J2EEアプリケーションでセッションが破棄される場合があります。
- 10,11,12,13のポイント
-
トレース取得ポイントで有効なセッションIDを取得できます。ただし,J2EEアプリケーションでセッションが破棄される場合があります。
- 14,15のポイント
-
トレース取得ポイントで有効なセッションIDを取得できます。なお,このトレース取得ポイントでリクエスト処理が完了すると,以降のJ2EEアプリケーションでセッションが破棄されることはありません。
- 17のポイント
-
有効期限を超えたセッションが破棄された場合だけ,無効になったセッションIDを取得できます。