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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


8.2.1 トレース取得ポイント

トレース取得ポイントは大きく分けて,J2EEサーバの開始・終了時でのトレース取得と,各機能レイヤでの処理中のトレース取得およびアプリケーションのメソッドの開始・終了時でのトレース取得があります。

〈この項の構成〉

(1) J2EEサーバの開始・終了時のトレース取得

J2EEサーバの開始処理の完了時,およびJ2EEサーバの終了処理の開始時に,トレース情報を取得できます。取得できるイベントIDと参照先を次に示します。

(2) 各機能レイヤでのトレース取得

取得できるイベントIDと機能レイヤの対応を次の表に示します。

表8‒2 取得できるイベントIDと機能レイヤ

イベントID

機能レイヤ

図中の番号

参照先

0x1101〜0x1102

0x1301〜0x1302

0x1401〜0x1406

0x2002〜0x2003

0x2101〜0x2104

0x3000〜0x3008

CTM

5

8.3

0x8202〜0x8203

0x8206〜0x8210

0x8214〜0x8216

0x8219〜0x8225

0x8234〜0x8252

0x8302〜0x8303

0x8306〜0x8310

0x8314〜0x8316

0x8319〜0x8325

0x8334〜0x8352

Webコンテナ

2

8.48.58.68.78.8

0x8401〜0x840A

0x8425〜0x8428

0x842D〜0x8434

0x8453〜0x8454

0x8460〜0x846D

0x8470〜0x8477

0x8490〜0x8491

0x84A0〜0x84D9

0x8C41

EJBコンテナ

6

8.9

0x8603〜0x861C

JNDI

4

8.10

0x8435〜0x843F

0x8811〜0x8820

0x8C41

JTA

7

8.11

0x8B00〜0x8B01

0x8B80〜0x8B89

0x8B8A〜0x8C03

0x8C10〜0x8C13

0x8C20〜0x8C41

0x8C60〜0x8C65

0x8C80〜0x8C93

0x8CC0〜0x8CD9

0x8CDA〜0x8CE3

0x8D00〜0x8D19

0x8D1A〜0x8D25

0x8D42〜0x8D4D

0x8D60〜0x8D63

0x8D80〜0x8D89

0x8D8A〜0x8D8F

0x8D90〜0x8D99

DB Connector,JCAコンテナ

8

8.12

0x8E01〜0x8E06

RMI

3

8.13

0x9400〜0x9413

OTS

9

8.14

0x9C00〜0x9C03

標準出力/標準エラー出力/ユーザログ

8.15

0x9D00,0x9D01

DI

10

8.16

0xA100,0xA101

バッチアプリケーション実行機能

11

8.17

0xD100〜0xD10F

0xD110〜0xD11F

0xD120〜0xD12F

0xD130〜0xD13F

0xD140〜0xD14F

0xD150〜0xD15F

0xD160〜0xD16F

0xD170〜0xD17F

0xD180〜0xD18F

0xD190〜0xD19F

0xD1A0〜0xD1AF

0xD1B0〜0xD1BF

0xD1C0〜0xD1CF

0xD1D0〜0xD1DF

0xD1E0〜0xD1EF

0xD1F0〜0xD1FF

JPA

12

8.18

0x842F

0x8430〜0x8432

0x8825

0x8826

0x8B86,0x8B87

0x8B8A〜0x8B93

0xAA00〜0xAA06

0xAA08〜0xAA0D

0xAA10〜0xAA19

TP1インバウンド連携機能

14

8.19

0xA600〜0xA60F

0xA610〜0xA619

0xA61E,0xA61F

0xA620〜0xA62F

0xA630〜0xA63F

0xA640〜0xA64F

0xA650〜0xA65F

0xA660〜0xA667

0xA61A,0xA61B

0xA668〜0xA66F

0xA670〜0xA67F

0xA686〜0xA68D

0xA692〜0xA69B

0xA69E,0xA69F

0xA6A0,0xA6A1

0xA6A6〜0xA6AB

CJMSプロバイダ

15

8.20

0xAD00〜0xAD15

0xAD80〜0xAD93

JavaMail

16

8.21

0xAF20〜0xAF2D

JSF 2.3

17

8.22

0xb002〜0xb009

CDI

18

8.23

0xD000〜0xD005

JAX-RS

19

8.26

0xD020〜0xD04D

Java Batch

20

8.27

0xE100〜0xE147

WebSocket

21

8.28

0xD050〜0xD057

Concurrency Utilities

22

8.29

(凡例)−:該当しない

注※ 図8-1図8-4中の番号と対応しています。

PRFトレースを出力する機能レイヤとトレース取得ポイントについて,システムの構成ごとに次の図に示します。

図8‒1 機能レイヤとトレース取得ポイント(Webクライアント構成の場合)

[図データ]

図8‒2 機能レイヤとトレース取得ポイント(バッチアプリケーションを実行するシステムの場合)

[図データ]

図8‒3 機能レイヤとトレース取得ポイント(EJBクライアント/TPBrokerクライアント/TPBroker OTMクライアント構成(CTM使用)の場合)

[図データ]

図8‒4 機能レイヤとトレース取得ポイント(TP1インバウンド連携機能の場合)

[図データ]

トレース取得ポイントは,各機能レイヤ内でさらに詳細に分かれており,トレース取得ポイントによって,PRFトレース取得レベルが異なります。各機能レイヤの詳細なトレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについては,表8-2の参照先を参照してください。

参考

表8-2に示した機能レイヤのほか,Application Serverのプロセス,構成ソフトウェアおよび関連プログラムでも,PRFトレースが取得できるものがあります。

表8-2に示した以外でPRFトレースを取得できる機能レイヤとイベントIDの対応を,次の表に示します。

表8‒3 表8-2に示した以外でPRFトレースを取得できるイベントIDと機能レイヤの対応

イベントID

機能レイヤ

0x9000〜0x90FF

0xA400〜0xA4FF

SOAP通信基盤

0x9100〜0x91FF

  • TP1 Connector

  • TP1/Client/J

0x9200〜0x92FF

TP1/MQ Access

0x9300〜0x93FF

Reliable Messaging

0x9800〜0x9B6E

HCSCサーバ

0x9E00〜0x9EFF

Service Coordinator Interactive Workflow

0x9F00〜0x9FFF

HCSCサーバ(Object Accessアダプタ)

0xA000〜0xA0FF

HCSCサーバ(ファイルアダプタ)

0xA200〜0xA2FF

HCSCサーバ(Message Queueアダプタ)

0xAB00〜0xABFF

0xAC00〜0xACFF

HCSCサーバ(FTPアダプタ)

0xA400〜0xA4FF

JAX-WSエンジン

0xE000〜0xE0FF

Elastic Application Data store

(3) アプリケーションのメソッドの開始・終了時トレース取得

アプリケーションのメソッドの開始時,および終了時にトレース情報を取得できます。取得できるトレース情報を次に示します。

トレース情報の詳細については,「8.25 アプリケーションのトレース取得ポイント」を参照してください。

(4) 各トレースのリターンコード

各トレースのリターンコードは入口トレースの場合,常に「0」が出力されます。

出口トレースおよび呼び出し後トレースの場合,次のように出力されます。

正常終了:0

異常終了:0以外