7.4 性能解析トレースのルートアプリケーション情報取得のための実装
この節では,性能解析トレースのルートアプリケーション情報を取得する機能の概要および実装方法を説明します。
ルートアプリケーション情報とは,性能解析トレース機能で取得した情報のうち,HTTP Server,NIO HTTPサーバ,またはEJBクライアントで取得した情報をいいます。APIを使用して,ルートアプリケーション情報の文字列表現を取得する機能をJ2EEアプリケーションおよびバッチアプリケーションに実装できます。実装すると,取得した文字列表現をログファイルなどに記録することで,任意のタイミングで性能解析トレースファイルとの突き合わせができるため,トラブル発生時のトラブルシュートに役立ちます。
性能解析トレースのルートアプリケーション情報の取得機能を実装するには,CprfTraceクラスを使用します。CprfTraceクラスを使用するには,次のパスをクラスパスに指定してコンパイルします。
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Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\lib\ejbserver.jar
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UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/lib/ejbserver.jar
なお,ルートアプリケーション情報を利用した調査については,「7.7.7 ルートアプリケーション情報を利用したログ調査」を参照してください。