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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


5.11.3 出力レベルがnormalの場合に出力される内容

ここでは,ログ出力レベルにnormalを指定した場合に出力される内容をイベントごとに説明します。

normalは,通常運用時に指定するログ出力レベルです。

〈この項の構成〉

(1) GC発生(Explicitヒープ利用状況出力)

GC発生時に,Explicitヒープの利用状況が出力されます。

このログは,JavaヒープからExplicitヒープに移動するオブジェクトがない場合にも出力されます。Explicitヒープに移動するオブジェクトがない場合,<EH_USED_BF>と<EH_USED_AF>は同じ値になります。

(a) 出力の契機

GCの終了です。

(b) 出力形式

[ENS]<ctime>[EH: <EH_USED_BF>-><EH_USED_AF>(<EH_TOTAL>/<EH_MAX>)][E/F/D: <AC_NUM>/<FL_NUM>/<DA_NUM>][cause:<CAUSE>][CF: <CF_CNT>]

(c) 出力項目

「(b) 出力形式」で示した各項目について説明します。

表5‒33 出力項目(GC発生(Explicitヒープ利用状況出力))

出力項目

出力内容

意味

<ctime>

<letters>

GCの発生日時を示します。拡張verbosegc情報と同じ形式で出力されます。

-XX:+HitachiOutputMilliTimeオプションが設定されている場合は,ミリ秒単位まで出力されます。

<EH_USED_BF>

<const>K

GCが実行される前のExplicitヒープの利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_USED_AF>

<const>K

GCが実行されたあとのExplicitヒープの利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_TOTAL>

<const>K

GCが実行されたあとのExplicitヒープの確保済みメモリサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_MAX>

<const>K

Explicitヒープ最大サイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<AC_NUM>

<const>

GC実行後にサブ状態がEnableであるExplicitメモリブロックの数が出力されます。

<FL_NUM>

<const>

常に0が出力されます。

<DA_NUM>

<const>

GC実行後にサブ状態がDisableであるExplicitメモリブロックの数が出力されます。

<CAUSE>

GC|Full GC

契機となったGCの種類が出力されます。

"GC"はCopyGC,"Full GC"はFullGCを示します。

<CF_CNT>

<const>

前回のGCが発生してから今回のGCが発生するまでの間にExplicitメモリブロックの初期化に失敗した回数が出力されます。

(d) 出力例

出力例を示します。

[ENS]<Thu Oct 21 14:55:50 2007>[EH: 150528K->162816K(162816K/1048576K)][E/F/D: 200/0/0][cause:GC][CF: 0]

この出力例では次の内容が確認できます。

  • 出力契機は2007年10月21日(木)14時55分50秒に発生したCopyGCです。

  • GCでExplicitヒープへの移動が発生して,Explicitヒープの利用済みサイズが150,528Kから162,816Kに変化しました。

  • GC発生後のExplicitヒープの確保済みサイズは162,816Kです。Explicitヒープの最大サイズは1,048,576Kです。

  • GC発生後,サブ状態がEnableであるExplicitメモリブロックは200個あります。

(2) Explicitメモリブロックの明示解放処理

Explicitメモリブロックの明示解放処理終了後に,ExplicitヒープおよびJavaヒープの利用状況が出力されます。

(a) 出力の契機

Explicitメモリブロックの明示解放処理です。

Explicitメモリブロックの明示解放は,GC直後に発生します。このため,ここで示すログは,「(1) GC発生(Explicitヒープ利用状況出力)」で示したログのあとに出力されます。

(b) 出力形式

[ENS]<ctime>[EH: <EH_USED_BF>-><EH_USED_AF>(<EH_TOTAL>/<EH_MAX>), <ELAPSED> secs][E/F/D: <AC_NUM>/<FL_NUM>/<DA_NUM>]\
[DefNew::Eden: <ED_USED_BF>-><ED_USED_AF>(<ED_TOTAL>)][DefNew::Survivor: <SV_USED_BF>-><SV_USED_AF>(<SV_TOTAL>)]\
[Tenured: <TN_USED_BF>-><TN_USED_AF>(<TN_TOTAL>)][User: <USERCPU> secs][Sys: <SYSCPU> secs][cause:<CAUSE>]

(c) 出力項目

「(b) 出力形式」で示した各項目について説明します。

表5‒34 出力項目(Explicitメモリブロックの明示解放処理)

出力項目

出力内容

意味

<ctime>

<letters>

Explicitメモリブロックの明示解放処理の発生日時を示します。拡張verbosegc情報と同じ形式で出力されます。

-XX:+HitachiOutputMilliTimeオプションが設定されている場合は,ミリ秒単位まで出力されます。

<EH_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理前のExplicitヒープの利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_USED_AF>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理後のExplicitヒープの利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_TOTAL>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理後のExplicitヒープの確保済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_MAX>

<const>K

Explicitヒープ最大サイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<ELAPSED>

<time>

Explicitメモリブロックの明示解放処理に掛かった時間が出力されます。単位は秒です。

<AC_NUM>

<const>

Explicitメモリブロックの明示解放処理実行後にサブ状態がEnableであるExplicitメモリブロックの数が出力されます。

<FL_NUM>

<const>

常に0が出力されます。

<DA_NUM>

<const>

Explicitメモリブロックの明示解放処理実行後にサブ状態がDisableであるExplicitメモリブロックの数が出力されます。

<ED_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理実行前のEden領域の利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<ED_USED_AF>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理実行後のEden領域の利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<ED_TOTAL>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理実行後のEden領域の確保済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<SV_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理実行前のSurvivor領域の利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<SV_USED_AF>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理実行後のSurvivor領域の利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<SV_TOTAL>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理実行後のSurvivor領域の確保済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<TN_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理実行前のTenured領域の利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<TN_USED_AF>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理実行後のTenured領域の利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<TN_TOTAL>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理実行後のTenured領域の確保済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<USERCPU>

<time>

Explicitメモリブロックの明示解放処理に掛かったユーザCPU時間が出力されます。単位は秒です。

<SYSCPU>

<time>

Explicitメモリブロックの明示解放処理に掛かったシステムCPU時間が出力されます。単位は秒です。

<CAUSE>

Reclaim

"Reclaim"と出力されます。Explicitメモリブロックの明示解放処理によって出力されたログであることを示します。

(d) 出力例

出力例を示します。

[ENS]<Tue Jul 24 01:23:51 2007>[EH: 150528K->149528K(162816K/1048576K), 0.1129602 secs][E/F/D: 523/0/0]\
[DefNew::Eden: 0K->0K(243600K)][DefNew::Survivor: 0K->0K(17400K)][Tenured: 103400K->103400K(556800K)]\
[User: 0.0900000 secs][Sys: 0.0200000 secs][cause:Reclaim]

この出力例では次の内容が確認できます。

  • 出力契機は2007年7月24日(火)1時23分51秒に発生したExplicitメモリブロックの明示解放処理です。

  • Explicitメモリブロックの明示解放処理によって,Explicitヒープ利用済みサイズが150,528Kから149,528Kに減少しました。

  • Explicitメモリブロックの明示解放処理後のExplicitヒープの確保済みサイズは162,816Kです。Explicitヒープの最大サイズは1,048,576Kです。

  • Explicitメモリブロックの明示解放処理に,0.1129602秒掛かりました。

  • Explicitメモリブロックの明示解放処理後,サブ状態がEnableであるExplicitメモリブロックは523個あります。

  • Explicitメモリブロックの明示解放処理によるJavaヒープの各領域の変化はありません。つまり,Javaヒープに移動したオブジェクトはありません。

  • Explicitメモリブロックの明示解放処理に,ユーザCPU時間が0.0900000秒,システムCPU時間が0.0200000秒掛かりました。

(3) Explicitメモリブロックの明示解放処理時のJavaヒープあふれ

Explicitメモリブロックの明示解放処理時にJavaヒープへのオブジェクトの移動が発生し,Javaヒープがあふれた場合に出力されます。あふれた時点でのExplicitヒープおよびJavaヒープの利用状況が出力されます。

(a) 出力の契機

Explicitメモリブロックの明示解放処理時にExplicitヒープからJavaヒープへのオブジェクトの移動が発生し,Javaヒープがあふれた場合です。

(b) 出力形式

[ENS]<ctime>[EH: <EH_USED_BF>-><EH_USED_AF>(<EM_TOTAL>/<EH_MAX>), <ELAPSED> secs][E/F/D: <AC_NUM>/<FL_NUM>/<DA_NUM>]\
[DefNew::Eden: <ED_USED_BF>-><ED_USED_AF>(<ED_TOTAL>)][DefNew::Survivor: <SV_USED_BF>-><SV_USED_AF>(<SV_TOTAL>)]\
[Tenured: <TN_USED_BF>-><TN_USED_AF>(<TN_TOTAL>)][User: <USERCPU> secs][Sys: <SYSCPU> secs][cause:<CAUSE>]

(c) 出力項目

「(b) 出力形式」で示した各項目について説明します。

表5‒35 出力項目(Explicitメモリブロックの明示解放処理時のJavaヒープあふれ)

出力項目

出力内容

意味

<ctime>

<letters>

Explicitメモリブロックの明示解放処理の発生日時を示します。拡張verbosegc情報と同じ形式で出力されます。

-XX:+HitachiOutputMilliTimeオプションが設定されている場合は,ミリ秒単位まで出力されます。

<EH_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理前のExplicitヒープの利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_USED_AF>

<const>K

JavaヒープがあふれたあとのExplicitヒープの利用済みサイズが出力されます。Javaヒープがあふれた場合は,Explicitメモリブロックの明示解放処理が実行されないため,必ず<EH_USED_BF>と同じ値になります。単位はキロバイトです。

<EH_TOTAL>

<const>K

JavaヒープがあふれたあとのExplicitヒープの確保済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_MAX>

<const>K

Explicitヒープ最大サイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<ELAPSED>

<time>

Explicitメモリブロックの明示解放処理開始から,Javaヒープがあふれるまでの時間が出力されます。単位は秒です。

<AC_NUM>

<const>

Javaヒープがあふれたあとでサブ状態がEnableであるExplicitメモリブロックの数が出力されます。

<FL_NUM>

<const>

常に0が出力されます。

<DA_NUM>

<const>

Javaヒープがあふれたあとでサブ状態がDisableであるExplicitメモリブロックの数が出力されます。

<ED_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理実行前のEden領域の利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<ED_USED_AF>

<const>K

JavaヒープがあふれたあとのEden領域の利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<ED_TOTAL>

<const>K

JavaヒープがあふれたあとのEden領域の確保済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<SV_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理実行前のSurvivor領域の利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<SV_USED_AF>

<const>K

JavaヒープがあふれたあとのSurvivor領域の利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<SV_TOTAL>

<const>K

JavaヒープがあふれたあとのSurvivor領域の確保済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<TN_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの明示解放処理実行前のTenured領域の利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<TN_USED_AF>

<const>K

JavaヒープがあふれたあとのTenured領域の利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<TN_TOTAL>

<const>K

JavaヒープがあふれたあとのTenured領域の確保済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<USERCPU>

<time>

Explicitメモリブロックの明示解放処理開始から,JavaヒープがあふれるまでのユーザCPU時間が出力されます。単位は秒です。

<SYSCPU>

<time>

Explicitメモリブロックの明示解放処理開始から,JavaヒープがあふれるまでのシステムCPU時間が出力されます。単位は秒です。

<CAUSE>

Reclaiming

"Reclaiming"と出力されます。Explicitメモリブロックの明示解放処理時のJavaヒープあふれによって出力されたログであることを示します。

(d) 出力例

出力例を示します。

[ENS]<Tue Jul 24 01:23:51 2007>[EH: 706728K->706728K(706728K/1048576K), 0.1129602 secs][E/F/D: 523/0/0]\
[DefNew::Eden: 0K->243600K(243600K)][DefNew::Survivor: 0K->17400K(17400K)][Tenured: 278000K->556800K(556800K)]\
[User: 0.0900000 secs][Sys: 0.0200000 secs][cause:Reclaiming]
[ENS]<Tue Jul 24 01:23:51 2007>[EH: 706728K->706728K(706728K/1048576K)][E/F/D: 523/0/0][cause:Full GC][CF: 0]
[ENS]<Tue Jul 24 01:23:53 2007>[EH: 706728K->148528K(148528K/1048576K), 0.0123405 secs][E/F/D: 521/0/0]\
[DefNew::Eden: 0K->0K(243600K)][DefNew::Survivor: 0K->0K(17400K)][Tenured: 551800K->552800K(556800K)]\
[User: 0.0090000 secs][Sys: 0.0020000 secs][cause:Reclaim]

この出力例では次の内容が確認できます。

  • 出力契機は2007年7月24日(火)1時23分51秒に発生したExplicitメモリブロックの明示解放処理でのJavaヒープあふれです。

  • Explicitメモリブロックの明示解放処理開始からJavaヒープがあふれるまでに,0.1129602秒掛かりました。

  • Javaヒープがあふれたあとでサブ状態がEnableであるExplicitメモリブロックは523個あります。

  • Explicitメモリブロックの明示解放処理によって,5,398,00KがJavaヒープに移動したため,Javaヒープがあふれました。

  • Explicitメモリブロックの明示解放処理開始からJavaヒープがあふれるまでに,ユーザCPU時間が0.0900000秒,システムCPU時間が0.020000秒掛かりました。

また,出力例の3行目の[ENS]以降の出力内容は,Explicitメモリブロックの明示解放処理によって出力されたログです。Javaヒープあふれによって出力されたログのあとには,必ずExplicitメモリブロックの明示解放処理によってログが出力されます。この例では,次の内容が出力されています。

  • 2007年7月24日(火)1時23分53秒にExplicitメモリブロックの明示解放処理を再開して,このログを出力しました。

  • 再開したExplicitメモリブロックの明示解放処理によって,Explicitヒープの利用済みサイズが706,728Kから148,528Kに減少しました。

  • 再開したExplicitメモリブロックの明示解放処理を実行したあとでのExplicitヒープの確保済みサイズは148,528Kです。Explicitヒープの最大サイズは1,048,576Kです。

  • 再開したExplicitメモリブロックの明示解放処理に,0.0123405秒掛かりました。

  • 再開したExplicitメモリブロックの明示解放処理後,サブ状態がEnableであるExplicitメモリブロックは521個あります。

  • 再開したExplicitメモリブロックの明示解放処理によって,JavaヒープのTenured領域の使用サイズが,551,800Kから552,800Kに増加しました。

  • 再開したExplicitメモリブロックの明示解放処理に,ユーザCPU時間が0.0090000秒,システムCPU時間が0.0020000秒掛かりました。

(4) Explicitメモリブロックの自動解放処理

Explicitメモリブロックの自動解放自動予約または自動解放明示予約から,Explicitメモリブロックの自動解放処理までの,ExplicitヒープおよびExplicitメモリブロックの利用状況が出力されます。

(a) 出力の契機

Explicitメモリブロックの自動解放自動予約,自動解放明示予約,およびExplicitメモリブロックの自動解放処理が起きた場合です。

(b) 出力形式

[ENS]<ctime>[EH: <EH_USED_BF>-><EH_USED_AF>(<EH_TOTAL>/<EH_MAX>), <ELAPSED> secs][E/F/D: <AC_NUM>/<FL_NUM>/<DA_NUM>]\
[DefNew::Eden: <ED_USED_BF>-><ED_USED_AF>(<ED_TOTAL>)]
[DefNew::Survivor: <SV_USED_BF>-><SV_USED_AF>(<SV_TOTAL>)]\
[Tenured: <TN_USED_BF>-><TN_USED_AF>(<TN_TOTAL>)][target:<EH_MIG_TRG>/<EH_MIG_DED>/<EH_MIG_LIV>]\
[User: <USERCPU> secs][Sys: <SYSCPU> secs][cause:<CAUSE>]

(c) 出力項目

「(b) 出力形式」で示した各項目について説明します。

表5‒36 出力項目(Explicitメモリブロックの自動解放処理)

出力項目

出力内容

意味

<ctime>

<letters>

Explicitメモリブロックの自動解放自動予約が発生した日時を示します。拡張verboseGC機能で出力しているものと同一の時刻形式で出力されます。HitachiOutputMilliTimeオプションが設定されている場合は,ミリ秒単位まで出力されます。

<EH_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理前のExplicitヒープ利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_USED_AF>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理後のExplicitヒープ利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_TOTAL>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理後の確保済みExplicitヒープサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_MAX>

<const>K

Explicitヒープ最大サイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<ELAPSED>

<time>

Explicitメモリブロックの自動解放自動予約の処理の開始から,自動解放処理終了までの時間が出力されます。単位は秒です。

<AC_NUM>

<const>

Explicitメモリブロックの自動解放処理後の,サブ状態がEnableである有効なExplicitメモリブロックの数が出力されます。

<FL_NUM>

<const>

常に0が出力されます。

<DA_NUM>

<const>

Explicitメモリブロックの自動解放処理後の,サブ状態がDisableであるExplicitメモリブロックの数が出力されます。

<ED_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理前の,Eden領域利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<ED_USED_AF>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理後の,Eden領域利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<ED_TOTAL>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理後の,Eden領域確保済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<SV_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理前の,Survivor領域利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<SV_USED_AF>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理後の,Survivor領域利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<SV_TOTAL>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理後の,Survivor領域確保済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<TN_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理前の,Tenured領域利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<TN_USED_AF>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理後の,Tenured領域利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<TN_TOTAL>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理後の,Tenured領域確保済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_MIG_TRG>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理をしたExplicitヒープの利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_MIG_DED>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理をしたことによって減少した,Explicitヒープの利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_MIG_LIV>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理をしても減少しなかった,Explicitヒープの利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<USERCPU>

<time>

Explicitメモリブロックの自動解放自動予約の処理の開始から,自動解放処理終了までのユーザCPU時間が出力されます。単位は秒です。

<SYSCPU>

<time>

Explicitメモリブロックの自動解放自動予約の処理の開始から,自動解放処理終了までのシステムCPU時間が出力されます。単位は秒です。

<CAUSE>

Migrate

"Migrate"が出力されます。Explicitメモリブロックの自動解放処理によって出力されたログであることを示します。

(d) 出力例

出力例を示します。

[ENS]<Tue Jul 14 02:31:22 2009>[EH: 256512K->256128K(256256K/1048576K), 0.1124626 secs][E/F/D: 423/0/0]\
[DefNew::Eden: 0K->0K(243600K)][DefNew::Survivor: 0K->0K(17400K)][Tenured: 103400K->103400K(556800K)][target:584K/384K/200K]\
[User: 0.0900000 secs][Sys: 0.0200000 secs][cause:Migrate]

この出力例では次の内容が確認できます。

  • 出力契機は2009年7月14日(火)2時31分22秒に発生したGCでのExplicitメモリブロックの自動解放処理です。

  • 自動解放処理によってExplicitヒープの利用済みサイズが256,512Kから256,128Kに変化しました。

  • 自動解放処理後のExplicitヒープの確保済みサイズは256,256K,最大サイズは1,048,576Kです。

  • 自動解放処理に,0.1124626秒掛かりました。

  • 自動解放処理後の,サブ状態がEnableであるExplicitメモリブロックは423個です。

  • 自動解放処理によって,Explicitヒープの利用済みサイズのうち584Kに対して自動解放が行われました。減少したサイズは384K,減少しなかったサイズは200Kでした。

  • Explicitメモリブロックの自動解放処理による,Javaヒープ各領域の変化はありませんでした。

  • 自動解放処理に,ユーザCPU時間が0.0900000秒,システムCPU時間が0.0200000秒掛かりました。

(5) Explicitメモリブロックの自動解放処理時のJavaヒープあふれ

Explicitメモリブロックの自動解放処理時には,Javaヒープへのオブジェクトの移動が発生します。このとき,Javaヒープがあふれた場合には,その時点でのExplicitヒープおよびJavaヒープの利用状況が出力されます。

Javaヒープがあふれた場合とは,Javaヒープへのオブジェクト移動時にJavaヒープに空き領域がなかった場合を指します。詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「7. 明示管理ヒープ機能を使用したFullGCの抑止」を参照してください。

(a) 出力の契機

Explicitメモリブロックの自動解放処理中に,Explicitヒープ領域の空き領域が不足すると,Javaヒープへのオブジェクトの移動が発生します。このとき,Javaヒープがあふれた場合です。

(b) 出力形式

[ENS]<ctime>[EH: <EH_USED_BF>-><EH_USED_AF>(<EH_TOTAL>/<EH_MAX>), <ELAPSED> secs][E/F/D: <AC_NUM>/<FL_NUM>/<DA_NUM>]\
[DefNew::Eden: <ED_USED_BF>-><ED_USED_AF>(<ED_TOTAL>)]
[DefNew::Survivor: <SV_USED_BF>-><SV_USED_AF>(<SV_TOTAL>)]\
[Tenured: <TN_USED_BF>-><TN_USED_AF>(<TN_TOTAL>)][target:<EH_MIG_TRG>/<EH_MIG_DED>/<EH_MIG_LIV>]\
[User: <USERCPU> secs][Sys: <SYSCPU> secs][cause:<CAUSE>]

(c) 出力項目

「(b) 出力形式」で示した各項目について説明します。

表5‒37 出力項目(Explicitメモリブロックの自動解放処理時のJavaヒープあふれ)

出力項目

出力内容

意味

<ctime>

<letters>

Explicitメモリブロックの自動解放処理が発生した日時を示します。拡張verboseGC機能で出力しているものと同一の時刻形式で出力されます。HitachiOutputMilliTimeオプションが設定されている場合は,ミリ秒単位まで出力されます。

<EH_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理前のExplicitヒープ利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_USED_AF>

<const>K

JavaヒープがあふれたあとのExplicitヒープ利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_TOTAL>

<const>K

Javaヒープがあふれたあとの確保済みExplicitヒープサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_MAX>

<const>K

Explicitヒープ最大サイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<ELAPSED>

<time>

Explicitメモリブロックの自動解放処理開始から,Javaヒープがあふれるまでの時間が出力されます。単位は秒です。

<AC_NUM>

<const>

Explicitメモリブロックの自動解放処理後の,サブ状態がEnableであるExplicitメモリブロックの数が出力されます。

<FL_NUM>

<const>

常に0が出力されます。

<DA_NUM>

<const>

Javaヒープがあふれたあとの,サブ状態がDisableであるExplicitメモリブロックの数が出力されます。

<ED_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理前の,Eden領域利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<ED_USED_AF>

<const>K

JavaヒープがあふれたあとのEden領域利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<ED_TOTAL>

<const>K

JavaヒープがあふれたあとのEden領域確保済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<SV_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理前のSurvivor領域利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<SV_USED_AF>

<const>K

JavaヒープがあふれたあとのSurvivor領域利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<SV_TOTAL>

<const>K

JavaヒープがあふれたあとのSurvivor領域確保済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<TN_USED_BF>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理前のTenured領域利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<TN_USED_AF>

<const>K

JavaヒープがあふれたあとのTenured領域利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<TN_TOTAL>

<const>K

JavaヒープがあふれたあとのTenured領域確保済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_MIG_TRG>

<const>K

Explicitメモリブロックの自動解放処理をしたExplicitヒープの利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。

<EH_MIG_DED>

<const>K

Javaヒープがあふれる前までにExplicitメモリブロックの自動解放処理によって減少した,Explicitヒープの利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。常にOKが出力されます。

<EH_MIG_LIV>

<const>K

Javaヒープがあふれる前までにExplicitメモリブロックの自動解放処理によって減少しなかった,Explicitヒープの利用済みサイズが出力されます。単位はキロバイトです。Javaヒープあふれの発生原因となったオブジェクトのサイズは含みません。

<USERCPU>

<time>

Explicitメモリブロックの自動解放処理開始から,JavaヒープがあふれるまでのユーザCPU時間が出力されます。単位は秒です。

<SYSCPU>

<time>

Explicitメモリブロックの自動解放処理開始から,JavaヒープがあふれるまでのシステムCPU時間が出力されます。単位は秒です。

<CAUSE>

Migrating

"Migrating"が出力されます。Explicitメモリブロックの自動解放処理時のJavaヒープあふれによって出力されたログであることを示します。

(d) 出力例

出力例を示します。

[ENS]<Tue Jul 14 02:31:22 2009>[EH: 706728K->706728K(706728K/706728K), 0.1129602 secs][E/F/D: 522/0/1]\
[DefNew::Eden: 0K->243600K(243600K)][DefNew::Survivor: 0K->17400K(17400K)][Tenured: 278000K->556800K(556800K)]\
[target:372000K/0K/339800K] [User: 0.0900000 secs][Sys: 0.0200000 secs][cause:Migrating]

この出力例では次の内容が確認できます。

  • 出力契機は2009年7月14日(火)2時31分22秒に発生したGCでのExplicitメモリブロックの自動解放処理時のJavaヒープあふれです。

  • 自動解放処理によってExplicitヒープの利用済みサイズが706,728Kから変化ありません。

  • 自動解放処理後のExplicitヒープの確保済みサイズは706,728K,最大サイズは706,728Kです。

  • 自動解放処理に,0.1129602秒掛かりました。

  • 自動解放処理後の,サブ状態がEnableであるExplicitメモリブロックは522個です。サブ状態がDisableであるExplicitメモリブロックは1個です。

  • 自動解放処理によって,Explicitヒープの利用済みサイズのうち372,000Kに対して自動解放が実行されました。Javaヒープあふれの時点までに339,800Kが減少しませんでした。

  • 自動解放処理時のJavaヒープあふれによって,Javaヒープの利用済みサイズが各領域の上限に到達しました。

  • Explicitメモリブロックの自動解放処理開始からJavaヒープがあふれるまでに,ユーザCPU時間が0.0900000秒,システムCPU時間が0.0200000秒掛かりました。

(6) 明示管理ヒープ自動配置設定ファイルオープンエラー

明示管理ヒープ自動配置設定ファイルのオープンや読み込みに失敗した場合,エラーメッセージが出力されます。

(a) 出力の契機

明示管理ヒープ自動配置設定ファイルのオープンや読み込みに失敗した場合です。例えば,ファイルが存在しない場合,ファイルの読み込み権限がない場合,ファイル読み込み中に予期しないIOエラーが発生した場合があります。

(b) 出力形式

[ENA]<ctime> failed to open file. [file=<FILENAME>]

(c) 出力項目

「(b) 出力形式」で示した各項目について説明します。

表5‒38 出力項目(明示管理ヒープ自動配置設定ファイルオープンエラー)

出力項目

出力内容

意味

<ctime>

<letters>

明示管理ヒープ自動配置設定ファイルのオープンに失敗した日時を示します。拡張VerboseGC機能で出力しているものと同一の時刻形式で出力されます。HitachiOutputMilliTimeオプションが設定されている場合は,ミリ秒単位まで出力します。

<FILENAME>

<letters>

ファイルのオープンに失敗した自動配置設定ファイルの名前が出力されます(ディレクトリ名を含みません)。

(d) 出力例

出力例を示します。

[ENA]<Tue Jul 24 01:23:51 2007> failed to open file. [file=usrexmem.cfg]

この出力例では次の内容が確認できます。

  • 2007年7月24日(火)1時23分51秒に,明示管理ヒープ自動配置設定ファイルのオープンに失敗しました。

(7) 明示管理ヒープ自動配置設定ファイルパースエラー

明示管理ヒープ自動配置設定ファイルのパースに失敗した行がある場合,エラーメッセージが出力されます。

(a) 出力の契機

明示管理ヒープ自動配置設定ファイルのパースに失敗した行がある場合です。ファイルの複数行で記述フォーマットエラーがある場合,複数回ログ出力されます。

(b) 出力形式

[ENA]<ctime> parsed error line. [file=<FILENAME> line=<LINENO>]

(c) 出力項目

「(b) 出力形式」で示した各項目について説明します。

表5‒39 出力項目(明示管理ヒープ自動配置設定ファイルパースエラー)

出力項目

出力内容

意味

<ctime>

<letters>

明示管理ヒープ機能自動配置設定ファイルのパースに失敗した日時を示します。拡張verboseGC機能で出力しているものと同一の時刻形式で出力されます。HitachiOutputMilliTimeオプションが設定されている場合は,ミリ秒単位まで出力されます。

<FILENAME>

<letters>

ファイルのパースに失敗した自動配置設定ファイルの名前が出力されます(ディレクトリ名を含みません)。

<LINENO>

<const>

パースに失敗した行数が出力されます。

(d) 出力例

出力例を示します。

[ENA]<Tue Jul 24 01:23:51 2007> parsed error line. [file=usrexmem.cfg line=25]

この出力例では次の内容が確認できます。

  • 2007年7月24日(火)1時23分51秒に,明示管理ヒープ機能自動配置設定ファイルのパースに25行目で失敗しました。

(8) 明示管理ヒープ自動配置エラー

明示管理ヒープ機能によって指定したクラスが,明示管理ヒープへの自動配置に失敗した場合,エラーメッセージが出力されます。

(a) 出力の契機

明示管理ヒープ機能によって指定したクラスが,明示管理ヒープへの自動配置に失敗した場合です。

(b) 出力形式

[ENA]<ctime> creation <CLASS_LIST> class's object in explicit memory is failed. [target=<CLASS_METHOD> \
detail=<MESSAGE>]

(c) 出力項目

「(b) 出力形式」で示した各項目について説明します。

表5‒40 出力項目(明示管理ヒープ自動配置エラー)

出力項目

出力内容

意味

<ctime>

<letters>

明示管理ヒープ上への自動配置に失敗した日時を示します。拡張VerboseGC機能で出力しているものと同一の時刻形式で出力されます。HitachiOutputMilliTimeオプションが設定されている場合は,ミリ秒単位まで出力されます。

<CLASS_LIST>

<letters>

明示管理ヒープ上への自動配置しようとしたオブジェクトの完全限定クラス名のリストが出力されます。リストが空の場合があります。

<CLASS_METHOD>

<letters>

明示管理ヒープ上への自動配置に失敗したクラスの完全限定名が出力されます。より詳細な失敗個所を示すメソッド名も出力されることがあります。

<MESSAGE>

<letters>

明示管理ヒープ上への自動配置に失敗した原因を示す詳細メッセージが出力されます。

(d) 出力例

出力例を示します。

[ENA]<Tue Jul 24 01:23:51 2007> creation java.util.HashMap, java.util.LinkedList \
class's object in explicit memory is failed. [target=com.sample.MainClass.main \
detail=Invalid class file format. (max_stack = 65536, max = 65535, min = 0)]

この出力例では次の内容が確認できます。

  • 2007年7月24日(火)1時23分51秒に,明示管理ヒープ機能がクラスjp.co.sample.Mainの明示管理ヒープ上への自動配置に失敗しました。

(9) 明示管理ヒープ機能適用除外クラス指定機能の設定ファイルオープンエラー

明示管理ヒープ機能適用除外クラス指定機能の設定ファイルのオープンや読み込みに失敗した場合,エラーメッセージが出力されます。

(a) 出力の契機

明示管理ヒープ機能適用除外クラス指定機能の設定ファイルのオープンや読み込みに失敗した場合です。例えば,ファイルが存在しない場合,ファイルの読み込み権限がない場合,ファイル読み込み中に予期しないIOエラーが発生した場合があります。

(b) 出力形式

[ENO]<ctime> failed to open file. [<TYPE>] [file=<FILENAME>]

(c) 出力項目

「(b) 出力形式」で示した各項目について説明します。

表5‒41 出力項目(明示管理ヒープ機能適用除外クラス指定機能の設定ファイルオープンエラー)

出力項目

出力内容

意味

<ctime>

<letters>

設定ファイルのオープンに失敗した日時を示します。拡張VerboseGC機能で出力しているものと同一の時刻形式で出力されます。HitachiOutputMilliTimeオプションが設定されている場合は,ミリ秒単位まで出力します。

<TYPE>

SYS|USR|DEF

ファイルのオープンや読み込みに失敗した設定ファイルの種類が出力されます。

"SYS"はシステムで提供している設定ファイル,"USR"はJavaVM起動オプションで指定したファイルパスの設定ファイル,"DEF"はJavaVM起動オプションのデフォルトのファイルパスにある設定ファイルを示します。

<FILENAME>

<letters>

ファイルのオープンに失敗した設定ファイルの名前が出力されます(ディレクトリ名を含みません)。

(d) 出力例

出力例を示します。

[ENO]<Fri Aug 10 17:41:51 2012> failed to open file. [USR] [file=javamove.cfg]

この出力例では次の内容が確認できます。

  • 2012年8月10日(金)17時41分51秒に,JavaVM起動オプションで指定したファイルパスの設定ファイルのオープンに失敗しました。

(10) 明示管理ヒープ機能適用除外クラス指定機能の設定ファイルパースエラー

明示管理ヒープ機能適用除外クラス指定機能の設定ファイルのパースに失敗した行がある場合,エラーメッセージが出力されます。

(a) 出力の契機

明示管理ヒープ機能適用除外クラス指定機能の設定ファイルのパースに失敗した行がある場合です。ファイルの複数行で記述フォーマットエラーがある場合,複数回ログ出力されます。

(b) 出力形式

[ENO]<ctime> parsed error line. [TYPE] [file=<FILENAME> line=<LINENO>]

(c) 出力項目

「(b) 出力形式」で示した各項目について説明します。

表5‒42 出力項目(明示管理ヒープ自動配置設定ファイルパースエラー)

出力項目

出力内容

意味

<ctime>

<letters>

明示管理ヒープ機能適用除外クラス指定機能の設定ファイルのパースに失敗した日時を示します。拡張verboseGC機能で出力しているものと同一の時刻形式で出力されます。HitachiOutputMilliTimeオプションが設定されている場合は,ミリ秒単位まで出力されます。

<TYPE>

SYS|USR|DEF

ファイルのパースに失敗した設定ファイルの種類が出力されます。

"SYS"はシステムで提供している設定ファイル,"USR"はJavaVM起動オプションで指定したファイルパスの設定ファイル,"DEF"はJavaVM起動オプションのデフォルトのファイルパスにある設定ファイルを示します。

<FILENAME>

<letters>

ファイルのパースに失敗した設定ファイルの名前が出力されます(ディレクトリ名を含みません)。

<LINENO>

<const>

パースに失敗した行数が出力されます。

(d) 出力例

出力例を示します。

[ENO]<Fri Aug 10 17:41:51 2012> parsed error line. [USR] [file=javamove.cfg line=25]

この出力例では次の内容が確認できます。

  • 2012年8月10日(金)17時41分51秒に,JavaVM起動オプションでファイルパスを指定した設定ファイルのパースに25行目で失敗しました。