4.18 JavaVMのスタックトレース情報
UNIXでは,JavaVMが異常終了してcoreダンプが出力された場合,異常終了した原因の究明に必要な情報(スタックトレース情報)を,javatraceコマンドで取得できます。javatraceコマンドでは,出力されたcoreダンプから,スタックトレース情報を取得します。javatraceコマンドは,「/opt/Cosminexus/jdk/bin」にインストールされています。
javatraceコマンドの実行形式を次に示します。
javatrace coreダンプのファイル名称 coreダンプを生成した実行ファイルの名称
JavaVMが異常終了して,「core」というファイル名称でcoreダンプが作成されているときにこのコマンドを実行すると,実行結果として,カレントディレクトリ下に「javatrace.log」というファイルが出力されます。このファイルは保守員に送付してください。
- 実行例
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JavaVMが異常終了してcoreダンプが作成されたときに出力されるメッセージの例を,次に示します。
: # You can get further information from javatrace.log file generated # by using javatrace command. # usage: javatrace core-file-name loadmodule-name [out-file-name] [-l(library-name)...] # Please use javatrace command as follows and submit a bug report # to Hitachi with javatrace.log file: # [/opt/Cosminexus/jdk/bin/javatrace core /opt/Cosminexus/CC/server/bin/cjstartsv] #
メッセージ内に表示されるjavatraceコマンドの文字列を実行します。この例の場合は,「/opt/Cosminexus/jdk/bin/javatrace core /opt/Cosminexus/CC/server/bin/cjstartsv」を実行してください。実行結果として,カレントディレクトリに「javatrace.log」というファイルが出力されます。
なお,OSによっては実際に出力されるcoreダンプのファイル名が「core.プロセスID」になる場合があります。その場合は,実際に出力されたcoreダンプのファイル名をjavatraceの引数に指定してください。