4.10 JavaVMログ(JavaVMログファイル)
JavaVMログとは,製品が標準のJavaVMに追加した拡張オプションを使用して取得できるログです。標準のJavaVMよりも,多くのトラブルシュート情報が取得できます。JavaVMログは,次のどれかのオプションを指定した場合に,ログファイルに出力されます。なお,このログファイルを,JavaVMログファイルといいます。
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-XX:+HitachiOutOfMemoryStackTrace
なお,このオプションを指定した場合に同時に指定される,-XX:+HitachiOutOfMemorySizeおよび-XX:+HitachiOutOfMemoryCauseが指定された場合も,JavaVMログファイルが出力されます。
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-XX:+HitachiVerboseGC
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-XX:+HitachiOutOfMemoryHandling
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-XX:+HitachiJavaClassLibTrace
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-XX:+JITCompilerContinuation
このほか,出力内容や出力方法についても,オプションに指定しておく必要があります。JavaVMの資料取得の設定については,「3.3.17 JavaVMの資料取得の設定」を参照してください。
JavaVMログファイルは,-XX:HitachiJavaLog:<パスおよびファイル名称>オプションに指定した出力先に,指定したファイル名称で出力されます。指定を省略した場合は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.server.log.directoryパラメタで指定したディレクトリに,「javalogxx.log」という名称で出力されます。xxは01から始まる2けたの通番です。
- 参考
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JavaVMログファイルの出力が設定されている場合に,JavaVM起動時にファイルを作成します。このため,JavaVM終了時までにJavaVMログが何も出力されない場合には,何も情報がないJavaVMログファイルが残ります。