uachpw(パスワードの変更)
形式
uachpw [-scramble] [-ldap.<n> <パスワード>] [-db.<n> <パスワード>] <useradmin_configfile>
機能
統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル(ua.conf)のLDAPディレクトリサーバとDBサーバにアクセスするためのパスワードを変更します。また,変更時にパスワードをスクランブル化できます。
なお,このコマンドは,root権限があるユーザ,またはコマンドの実行権限を設定した特定のユーザだけが実行できます。特定のユーザにコマンドの実行権限の設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「mngenvsetup(管理グループの設定)」を参照してください。
引数
- -scramble
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変更するパスワードをスクランブル化する場合に指定します。
- -ldap.<n> <パスワード>
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<n>で指定したLDAPディレクトリサーバにアクセスするためのパスワードを変更します。<n>には,統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイルに定義したLDAP設定番号を指定します。<パスワード>には,変更する新しいパスワードを指定します。
- -db.<n> <パスワード>
-
<n>で指定したDBサーバにアクセスするためのパスワードを変更します。<n>には,統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイルに定義したJDBC設定番号を指定します。<パスワード>には,変更する新しいパスワードを指定します。
- <useradmin_configfile>
-
統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル(ua.conf)を指定します。この引数は省略できません。
入力例
統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル(ua.conf)に定義したパスワードを下記のように変更し,-scrambleオプションを使用してスクランブル化する場合の入力例を示します。
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LDAPアクセス情報0のパスワードをdiradminに変更
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LDAPアクセス情報1のパスワードをadministratorに変更
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DBアクセス情報0をtigerに変更
% uachpw -scramble -ldap.0 diradmin -ldap.1 administrator -db.0 tiger ua.conf
注意事項
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-scrambleオプションでパスワードをスクランブル化する場合は,usrconf.propertiesのcom.cosminexus.admin.auth.passwordScramble.enableにtrueを設定してください。設定しなかった場合,パスワードが復号化されないためLDAPディレクトリサーバやDBにアクセスできません。
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パスワードに使用できる文字数は30文字までです。
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オプションの大文字と小文字は区別されません。
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コマンドを二重で実行しないでください。
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引数に統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル(ua.conf)以外のファイルは指定しないでください。
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-ldap.<n>オプションまたは-db.<n>オプションにパスワードを指定した場合,このコマンドの実行中に,プロセスの引数を確認できるOS機能などでパスワードが観測されるおそれがあります。このコマンドを使用する際は,他ユーザがプロセスの引数を確認できるOS機能などを使用できない状況下で,このコマンドを実施してください。