21.2.2 アプリケーションサーバ Version 8で提供していたJDK 5.0との仕様差異に関する注意事項
アプリケーションサーバ Version 8で提供していたJDK 5.0との仕様差異に関する注意事項について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) OS共通の場合
OSで共通の注意事項について説明します。
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クラスファイルの変更点について
クラスファイル形式の拡張に伴い,javacコマンドのデフォルトのコンパイルで生成されるクラスファイルのバージョンが49.0から50.0となります。また,このクラスファイルをJDK 5.0以前の実行環境で実行すると,java.lang.UnsupportedClassVersionErrorがスローされます。
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java.io.Fileの変更点について
java.io.File.deleteOnExit()の実装を変更しました。Java VM終了時に削除するファイル情報を保持するヒープ領域が,Cヒープ領域からJavaヒープ領域に変更になりました。
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javaアプリケーション起動ツールの非標準オプションについて
次のオプションは,JDK 6からサポートしていません。
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-Xrunhprof
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-Xdebug
これらのオプションを指定した場合の動作は保証されません。指定しないようにしてください。なお,オプションを指定した場合はエラーにならないで実行されます。
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javacコマンドの変更点について
javacコマンドを実行したときのリターンコードのうち,コンパイル対象ソースが見つからない場合のリターンコードが変更(JDK 5.0では1,JDK 6では2)されました。
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UDPソケット数の上限について
セキュリティマネージャが有効な場合,JavaVMプロセス当たり26以上のUDPソケットを同時に使用することはできません。
26以上のUDPソケットを作成しようとした場合は,java.net.SocketExceptionがスローされます。
(2) UNIX共通の場合
UNIXで共通の注意事項について説明します。
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AWTの変更点について
AWTの実装をMotifベースのMAWTからX Window SystemベースのXAWTに変更しました。
(3) AIXの場合
AIXでの注意事項について説明します。
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スタックサイズ(-Xssオプション)の初期値について
JDK 5.0では,Javaスレッドのスタックサイズの初期値は512キロバイトでしたが,JDK 6以降では,Javaスレッドのスタックサイズの初期値は1メガバイトとなっています。