18.5.3 EARファイル/ZIPファイルの展開ディレクトリ形式でのデプロイ
EARファイルや,J2EEサーバからエクスポートしたZIPファイルを,展開ディレクトリ形式でJ2EEサーバにインポートできます。この機能を使用することで,作成済みのEARファイル/ZIPファイルを,展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションとして動作させることが容易になります。
- 〈この項の構成〉
(1) EARファイル/ZIPファイルの展開
EARファイル/ZIPファイルの内容を任意のディレクトリに展開して,展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションとしてJ2EEサーバにインポートします。EARファイル/ZIPファイルの展開を次の図に示します。
インポートするときに,コマンドの引数として,EARファイル/ZIPファイルと,アプリケーションディレクトリとなる展開先のディレクトリを指定します。J2EEサーバは,展開先のディレクトリのパス情報をコマンドから受け取り,そのパス情報を基にアプリケーションディレクトリを生成して,アプリケーションディレクトリ下にEARファイル/ZIPファイルの内容を展開します。
(2) ディレクトリ名の生成規則
EARファイル/ZIPファイルを展開ディレクトリ形式としてインポートする場合,ディレクトリ名の衝突が発生することがあります。ディレクトリ名の生成規則は,ディレクトリ名の衝突パターンによって異なります。EARファイル/ZIPファイルを展開する場合の,EJB-JARディレクトリとWARディレクトリのディレクトリ名の生成規則を表に示します。
ディレクトリ名の衝突パターン |
ディレクトリ名の生成規則 |
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application.xmlがあり,EARファイル内のディレクトリと衝突しない。 |
EJB-JARファイルとWARファイルから拡張子(「.jar」または「.war」)を除いたものが,EJB-JARディレクトリとWARディレクトリの名称になる。 EJB-JARファイルとWARファイルに拡張子がない場合は,ファイル名がそのままディレクトリ名になる。 |
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EJB-JARファイルとWARファイルの拡張子(「.jar」または「.war」)をそれぞれ「_jar」または「_war」に置き換えたものが,EJB-JARディレクトリとWARディレクトリの名称になる。 |
「_jar」または「_war」に置き換えても衝突する。 |
「_jar」または「_war」の後ろに通し番号(1〜2147483647)が付加される。 |
ディレクトリ名の衝突が発生する場合のEARファイルの構成と,生成されるアプリケーションディレクトリの構成を次の図に示します。
- 注意事項
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cjimportappコマンドの-dオプションを使用してEARファイル/ZIPファイルを展開して作成されたアプリケーションディレクトリが,次に示す条件のどれかに合致する場合,そのアプリケーションディレクトリをcjimportappコマンドの-aオプションでインポートして展開ディレクトリ形式のアプリケーションディレクトリとして使用できません。
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EJB-JARのモジュール名が「.jar」で終わっていない。
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WARのモジュール名が「.war」で終わっていない。
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モジュールの拡張子を除いた名称が,ほかのモジュールの拡張子を除いた名称と重複する。
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モジュールの拡張子を除いた名称が,EARファイル内のディレクトリと重複する。
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