18.2 実行できるJ2EEアプリケーションの形式
J2EEサーバ上で実行できるアプリケーションを,J2EEアプリケーションといいます。WAR形式のWebアプリケーション,またはEJB-JAR形式のEJBアプリケーションをJ2EEサーバで実行するためには,J2EEアプリケーションとしてデプロイする必要があります。
J2EEサーバ上で実行できるJ2EEアプリケーションは,次に示す2種類です。
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アーカイブ形式のJ2EEアプリケーション
EJBやサーブレットなどのアプリケーションの実体をJ2EEサーバの作業ディレクトリに持つJ2EEアプリケーションです。
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展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーション
EJBやサーブレットなどのアプリケーションの実体を,J2EEサーバの外部にある一定のルールに従ったファイル/ディレクトリに持つJ2EEアプリケーションです。
なお,J2EEサーバではWARファイルまたはWARディレクトリを指定してインポートできます。インポートしたアプリケーションをWARアプリケーションといい,J2EEアプリケーションとしてデプロイできます。WARアプリケーションについては,「18.9 WARアプリケーション」を参照してください。
18.3以降で,それぞれの形式のJ2EEアプリケーションのデプロイについて説明します。また,J2EEアプリケーションの実行機能として,J2EEアプリケーションのリデプロイ,J2EEアプリケーションの更新検知とリロードについても説明します。
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UNIXの場合,LANG環境変数の設定が,J2EEアプリケーションの開発環境と実行環境で異なると,J2EEサーバの起動時に,java.text.ParseException: Unparseable date例外がスローされることがあります。そのあとのJ2EEサーバの動作には影響ありません。
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モジュール化したアプリケーション,およびアプリケーションからのモジュール化したライブラリは使用できません。cjclstartap(Javaアプリケーションの開始)コマンドから,Java EEの機能を使用しないアプリケーションを実行する場合だけ,モジュール化したライブラリを使用できます。
なお,システムの運用を開始したあとでJ2EEアプリケーションの運用中に使用する機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「5. J2EEアプリケーションの運用」を参照してください。