17.2.1 アノテーションを使用するメリットと指定できるアノテーション
ここでは,アノテーションを使用するメリットと指定できるアノテーションについて説明します。
(1) アノテーションを使用するメリット
アノテーションを使用するメリットを次に示します。
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ソースコードとDDに分散していた情報を,ソースコード上に集約できます。
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WebアプリケーションやEnterprise BeanのDDを作成する必要がありません。
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DIによって,ほかのEnterprise Beanやリソースへの参照を取得できます。
DIについては,「17.4 DIの使用」を参照してください。
(2) Webアプリケーションで指定できるアノテーション
Webアプリケーションにアノテーションを指定できるのは,Servlet 2.4以降の場合です。ただし,指定できるアノテーションは,Servletのバージョンによって異なります。
指定できるアノテーションについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス API編」の「2.1 アノテーションのサポート範囲」を参照してください。
なお,@Resourceアノテーションで指定できるリソースのタイプについては,「17.4.1 @Resourceアノテーションで指定できるリソースのタイプ」を参照してください。また,@EJBおよび@Resourceアノテーションのname属性は,web.xmlのタグの要素と対応しています。対応については,標準仕様を確認してください。
- ポイント
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Servlet 2.3以前のバージョンのweb.xmlがある場合,アノテーションの指定は無効になります。
(3) Enterprise Beanで指定できるアノテーション
Enterprise Beanにアノテーションを指定できるのは,EJB 3.0の場合です。
指定できるアノテーションについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス API編」の「2.1 アノテーションのサポート範囲」を参照してください。
なお,@RemoteHomeまたは@LocalHomeアノテーションを使用してホームインタフェースを指定する場合,指定されたホームインタフェースのcreateメソッドの戻り値がコンポーネントインタフェースとみなされます。