16.2 属性の管理
アプリケーションサーバでは,DDとアプリケーションサーバ独自の情報を定義するファイル(cosminexus.xml)を使ってアプリケーションを定義できます。
アプリケーションサーバでのDDのサポート範囲を次の表に示します。
DDの種類 |
バージョン |
サポート有無 |
---|---|---|
application.xml |
1.2 |
△※1 |
1.3 |
△※1 |
|
1.4 |
○ |
|
5.0 |
○ |
|
6.0 |
○ |
|
7.0 |
○ |
|
8.0 |
○ |
|
9.0 |
○ |
|
DDなし(5.0以降) |
○※2 |
|
ejb-jar.xml |
1.1 |
△ |
2.0 |
○ |
|
2.1 |
○ |
|
3.0 |
○ |
|
3.1 |
○ |
|
3.2 |
○ |
|
4.0 |
○ |
|
DDなし(3.0以降) |
○※3 |
|
web.xml |
2.2 |
△ |
2.3 |
○ |
|
2.4 |
○ |
|
2.5 |
○ |
|
3.0 |
○ |
|
3.1 |
○ |
|
4.0 |
○ |
|
5.0 |
○ |
|
DDなし(2.5以降) |
○※3 |
|
ra.xml |
1.0 |
○ |
1.5 |
○ |
- 注意事項
-
バージョン6.0のapplication.xmlに指定できる要素
バージョン5.0以前から指定できる要素と,Java EE 6で追加された/application/application-nameだけを指定できます。ほかの要素や属性は指定しても無視されます。
バージョン7.0,8.0,および9.0のapplication.xmlに指定できる要素
バージョン6.0のapplication.xmlに指定できる要素と同じ要素だけが指定できます。
アプリケーションの動作はバージョン6.0の場合と同様になります。
バージョン3.0のejb-jar.xmlに指定できる要素
EJB-JARの<display-name>,インターセプタに関する要素,およびアプリケーション例外に関する要素が指定できます。これら以外の要素や属性を指定しても,無視されます。
具体的には,次の要素を指定できます。
-
/ejb-jar/display-name
-
/ejb-jar/assembly-descriptor/interceptor-binding,およびその配下の要素
-
/ejb-jar/assembly-descriptor/application-exception,およびその配下の要素
ejb-name要素に*を指定したinterceptor-binding要素が複数ある場合,いちばん上に記述された内容だけが使用されます。2番目以降の内容は無視されます。
<ejb-name>,<named-method>,およびその配下の要素すべてが一致する<interceptor-binding>が複数存在する場合,いちばん上に記述された内容だけが使用されます。2番目以降の内容は無視されます。
バージョン3.1のejb-jar.xmlに指定できる要素
バージョン3.1のejb-jar.xmlでは,バージョン3.0のejb-jar.xmlで指定できる要素に加え,次の要素が指定できます。
-
/ejb-jar/module-name
バージョン3.2,および4.0のejb-jar.xmlに指定できる要素
バージョン3.1のejb-jar.xmlに指定できる要素と同じ要素だけが指定できます。
アプリケーションの動作はバージョン3.1の場合と同様になります。
バージョン3.1のweb.xmlに指定できる要素
バージョン3.0以前から指定できる要素だけを指定できます。ほかの要素や属性は指定しても無視されます。
アプリケーションの動作はバージョン3.0の場合と同様になります。
バージョン4.0および5.0のweb.xmlに指定できる要素
バージョン3.1のweb.xmlに指定できる要素,およびバージョン4.0で追加された要素だけを指定することができます。ほかの要素や属性は指定しても無視されます。
-
アプリケーションサーバでは,DDとcosminexus.xmlを別々に管理してJ2EEアプリケーションに含めることができます。cosminexus.xmlをJ2EEアプリケーションに含めることで,アプリケーションをインポートしたあとの属性ファイルの設定が不要になります。そのため,cosminexus.xmlを含むアプリケーションは,インポートしたあとそのまま開始して使用できます。
また,アプリケーションサーバでは,アプリケーションの属性を定義するDD(application.xml,ejb-jar.xmlおよびweb.xml)を省略できます。
16.3以降では,cosminexus.xmlを含むアプリケーションの作成のしかたおよび運用のしかたについて説明します。また,16.4以降では,DDの省略について説明します。