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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


16.2 属性の管理

アプリケーションサーバでは,DDとアプリケーションサーバ独自の情報を定義するファイル(cosminexus.xml)を使ってアプリケーションを定義できます。

アプリケーションサーバでのDDのサポート範囲を次の表に示します。

表16‒2 アプリケーションサーバでのDDのサポート範囲

DDの種類

バージョン

サポート有無

application.xml

1.2

1

1.3

1

1.4

5.0

6.0

7.0

8.0

9.0

DDなし(5.0以降)

※2

ejb-jar.xml

1.1

2.0

2.1

3.0

3.1

3.2

4.0

DDなし(3.0以降)

※3

web.xml

2.2

2.3

2.4

2.5

3.0

3.1

4.0

5.0

DDなし(2.5以降)

※3

ra.xml

1.0

1.5

(凡例)

○:サポートする。

△:サポートするが,インポート時にDDのバージョンを書き換える。

注※1

application.xmlのバージョンが1.2または1.3の場合,<context-root>がEARファイル内で一意でないときにも,インポート時にバージョンとして1.4が設定されます。

注※2

DD省略時のバージョンは9.0となります。

注※3

DD省略時のバージョンはアプリケーションのバージョンによって異なります。

注意事項

バージョン6.0のapplication.xmlに指定できる要素

バージョン5.0以前から指定できる要素と,Java EE 6で追加された/application/application-nameだけを指定できます。ほかの要素や属性は指定しても無視されます。

バージョン7.0,8.0,および9.0のapplication.xmlに指定できる要素

バージョン6.0のapplication.xmlに指定できる要素と同じ要素だけが指定できます。

アプリケーションの動作はバージョン6.0の場合と同様になります。

バージョン3.0のejb-jar.xmlに指定できる要素

EJB-JARの<display-name>,インターセプタに関する要素,およびアプリケーション例外に関する要素が指定できます。これら以外の要素や属性を指定しても,無視されます。

具体的には,次の要素を指定できます。

  • /ejb-jar/display-name

  • /ejb-jar/assembly-descriptor/interceptor-binding,およびその配下の要素

  • /ejb-jar/assembly-descriptor/application-exception,およびその配下の要素

ejb-name要素に*を指定したinterceptor-binding要素が複数ある場合,いちばん上に記述された内容だけが使用されます。2番目以降の内容は無視されます。

<ejb-name>,<named-method>,およびその配下の要素すべてが一致する<interceptor-binding>が複数存在する場合,いちばん上に記述された内容だけが使用されます。2番目以降の内容は無視されます。

バージョン3.1のejb-jar.xmlに指定できる要素

バージョン3.1のejb-jar.xmlでは,バージョン3.0のejb-jar.xmlで指定できる要素に加え,次の要素が指定できます。

  • /ejb-jar/module-name

バージョン3.2,および4.0のejb-jar.xmlに指定できる要素

バージョン3.1のejb-jar.xmlに指定できる要素と同じ要素だけが指定できます。

アプリケーションの動作はバージョン3.1の場合と同様になります。

バージョン3.1のweb.xmlに指定できる要素

バージョン3.0以前から指定できる要素だけを指定できます。ほかの要素や属性は指定しても無視されます。

アプリケーションの動作はバージョン3.0の場合と同様になります。

バージョン4.0および5.0のweb.xmlに指定できる要素

バージョン3.1のweb.xmlに指定できる要素,およびバージョン4.0で追加された要素だけを指定することができます。ほかの要素や属性は指定しても無視されます。

アプリケーションサーバでは,DDとcosminexus.xmlを別々に管理してJ2EEアプリケーションに含めることができます。cosminexus.xmlをJ2EEアプリケーションに含めることで,アプリケーションをインポートしたあとの属性ファイルの設定が不要になります。そのため,cosminexus.xmlを含むアプリケーションは,インポートしたあとそのまま開始して使用できます。

また,アプリケーションサーバでは,アプリケーションの属性を定義するDD(application.xml,ejb-jar.xmlおよびweb.xml)を省略できます。

16.3以降では,cosminexus.xmlを含むアプリケーションの作成のしかたおよび運用のしかたについて説明します。また,16.4以降では,DDの省略について説明します。