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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


8.2.2 POP3サーバに接続するためのセッションプロパティ

ここでは,POP3プロバイダ独自のセッションプロパティについて説明します。

POP3プロバイダ独自のセッションプロパティの一覧を次の表に示します。

表8‒5 POP3プロバイダ独自のセッションプロパティの一覧

項番

プロパティ

デフォルト値

有効な指定値

無効な値を指定した場合の動作

1

mail.pop3.connectiontimeout

0

(無限待ち)

0〜2147483647

(単位:ミリ秒)

メールサーバとの接続処理でメッセージKDJE59100-Wを出力します。

値は,デフォルト値を使用します。

2

mail.pop3.rsetbeforequit

false

true,false

(大文字と小文字の区別はなし)

javax.mail.Storeオブジェクト取得時にメッセージKDJE59100-Wを出力します。

値は,デフォルト値を使用します。

3

mail.pop3.timeout

0

(無限待ち)

0〜2147483647

(単位:ミリ秒)

メールサーバとの接続処理でメッセージKDJE59100-Wを出力します。

値は,デフォルト値を使用します。

それぞれのプロパティについて,以降で説明します。

〈この項の構成〉

(1) mail.pop3.connectiontimeout

コネクション確立までのタイムアウト時間(単位:ミリ秒)を指定します。

0を指定すると,無限に待ち続けます。

タイムアウト時間が,OSのTCPの再送タイマによるタイムアウト時間より大きいか,またはタイムアウト監視をしない設定の場合,TCPの再送タイマによるタイムアウト時間が有効となります。なお,再送タイマによるタイムアウトは,OSによって異なります。

(2) mail.pop3.rsetbeforequit

フォルダを閉じる場合に,QUITコマンドの前にRSETコマンドを発行するかどうかを指定します。

trueを指定した場合,QUITコマンドの前にRSETコマンドを発行し,メッセージに付けた削除マークを取り除きます。自動的に削除マークが付けられるようなサーバの場合に,ユーザのリクエストなしにメッセージが削除されることを防げます。

falseを指定した場合,QUITコマンドの前にRSETコマンドを発行しません。

(3) mail.pop3.timeout

POP3サーバとの通信(read)のタイムアウト時間(単位:ミリ秒)を指定します。

0を指定すると,無限に待ち続けます。

タイムアウト時間が,OSのTCPの再送タイマによるタイムアウト時間より大きいか,またはタイムアウト監視をしない設定の場合,TCPの再送タイマによるタイムアウト時間が有効となります。なお,再送タイマによるタイムアウトは,OSによって異なります。