4.13.1　ユーザサービスネットワーク定義によるスケジューラダイレクトの設定

TP1インバウンドアダプタをユーザサービスネットワーク定義によるスケジューラダイレクト機能を使って呼び出すために，次の定義を設定します。

〈この項の構成〉

(1)　ユーザサービスネットワーク定義

ユーザサービスネットワーク定義の設定項目を次の表に示します。

表4‒21　ユーザサービスネットワーク定義の設定項目
設定項目	設定する値
サービスグループ名	TP1インバウンドアダプタのConnector属性ファイルのservice_groupプロパティで定義したサービスグループ名を指定します。
ホスト名	アプリケーションサーバのホスト名を指定します^※。
ポート番号	TP1インバウンドアダプタのConnector属性ファイルのscd_portプロパティで定義したポート番号を指定します。

注※　アプリケーションサーバのホスト名については，次の注意事項を参照してください。

注意事項: OpenTP1では，RPC送信元と送信先のIPアドレスを比較し，同一マシンであればUNIXドメイン通信，異なるマシンであればINETドメイン通信を実施します。TP1インバウンドアダプタでは，INETドメイン通信だけをサポートするため，OpenTP1とTP1インバウンドアダプタを同一マシンで利用する場合は，ユーザサービスネットワーク定義のホスト名にはIP alias機能によって割り振った送信元とは異なるIPアドレスを指定してください。

ユーザサービスネットワーク定義の例を次に示します。

dcsvgdef -g ＜サービスグループ名＞ -h ホスト名[:ポート番号]

ユーザサービス定義のrpc_destination_modeにdefinitionを設定します。definitionを設定することで，dc_rpc_call関数を呼び出すときに，ユーザサービスネットワーク定義の指定値から宛先を検索するようになります。

ユーザサービス定義の例を次に示します。

set rpc_destination_mode = definition