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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


3.4.8 UserTransactionインタフェースを使用する場合の処理概要と留意点

UserTransactionインタフェースを使用すれば,ユーザプログラムからトランザクションマネージャに対して,トランザクションの開始,決着の指示を出すことができます。ユーザプログラムで,トランザクションの細かい制御をしたい場合には,この方法を使用します。

ユーザプログラムからトランザクションマネージャに対して,トランザクションの開始,決着を指示する手順を示します。

  1. UserTransactionオブジェクトを取得します。

    UserTransactionオブジェクトを取得するには,次の方法があります。

    • ネーミングサービスからJNDIを使用して"java:comp/UserTransaction"をルックアップする方法

    • EJBContextインタフェースのgetUserTransactionメソッドを呼び出して取得する方法

    • DIを使用して取得する方法

  2. UserTransactionオブジェクトのbeginメソッドを呼び出して,トランザクションを開始します。

  3. リソースにアクセスします。

  4. UserTransactionオブジェクトのcommitメソッドまたはrollbackメソッドを呼び出して,トランザクションを決着します。

UserTransactionインタフェースを使用する場合のシーケンスを示します。

図3‒13 UserTransactionインタフェース使用時のシーケンス

[図データ]

UserTransactionインタフェースを使用する場合,次の点に留意して実装してください。