2.7.5 ラウンドロビン検索をする場合の注意事項
ここでは,ラウンドロビン検索をする場合の注意事項について説明します。
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ラウンドロビン検索用に取得したコンテキストでは,lookupメソッドだけをサポートしています。javax.naming.Contextで定義されているほかのAPIは使用できません。
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別名を使用したラウンドロビン検索を実行すると,次の順序でEnterprise Beanが検索されます。
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検索を実行したJ2EEサーバの名前空間から,ローカルインタフェースを持つEnterprise Beanが検索されます。
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1.で見つからなかった場合は,ラウンドロビン検索によってリモートインタフェースを持つEnterprise Beanが検索されます。
InitialContextFactoryの処理を委譲しているクラスごとの検索可否を次の表に示します。
表2‒33 InitialContextFactoryの処理を委譲しているクラスごとの検索可否 検索対象
GroupContextFactory
InsContextFactory
リモートインタフェースを持つEnterprise Bean
○※
○
リモートインタフェースを持つEnterprise Bean
(別名による検索)
○
○
ローカルインタフェースを持つEnterprise Bean
○※
○
ローカルインタフェースを持つEnterprise Bean
(別名による検索)
○
○
J2EEリソース
○※
○
J2EEリソース
(別名による検索)
×
○
InitialContextFactoryの実装を委譲しているクラスは,次の方法で指定します。両方指定した場合は引数で指定した方が有効になります。
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usrconf.propertiesのjava.naming.factory.initialキーに指定する。
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InitialContextを生成するときの引数(Hashtable)で,java.naming.factory.initialキーに指定する。
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