2.4.5 CTMを使用する場合のPortable Global JNDI名でのルックアップ
CTMを使用したシステム構成の場合,EJBクライアントアプリケーションからCTMデーモンに接続されているCORBAネーミングサービスに対してルックアップすることで,EJBリモートホームオブジェクトを取得できます。EJBをルックアップする際には,HITACHI_EJBから始まる名称,Portable Global JNDI名およびユーザ指定名前空間機能を使用して付与した別名が使用できます。
CTMを使用する場合のEJBのルックアップでは,EJBに別名が指定されているときは別名が使用されます。別名が指定されていないときは,デフォルトのルックアップ名が使用されます。デフォルトのルックアップ名は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のejbserver.ctm.useGlobalJNDIパラメタで切り替えられます。
CTMを使用する場合のEJBのルックアップに使用される名称を次の表に示します。
前提条件 |
ルックアップ名称 |
|||
---|---|---|---|---|
EJBの別名指定 |
ejbserver.jndi.global.enabledパラメタの値※1 |
ejbserver.ctm.useGlobalJNDIパラメタの値※2 |
Portable Global JNDI名の登録可否※3 |
|
あり |
− |
− |
− |
EJBの別名 |
なし |
true(デフォルト) |
true |
登録できる |
Portable Global JNDI名 |
登録できない |
HITACHI_EJBから始まる名称 |
|||
false(デフォルト) |
− |
|||
false |
− |
− |
- (凡例)
-
−:該当なし
- 注※1
-
簡易構築定義ファイルのejbserver.jndi.global.enabledパラメタの指定値を示します。trueの場合,アプリケーションの開始時にPortable Global JNDI名を登録します。falseの場合,登録しません。
- 注※2
-
簡易構築定義ファイルのejbserver.ctm.useGlobalJNDIパラメタの指定値を示します。trueの場合,CTMを使用するシステム構成でのEJBのルックアップにPortable Global JNDI名を使用します。falseの場合,HITACHI_EJBから始まる名称を使用します。
- 注※3
-
EJBをPortable Global JNDI名で登録できるかどうかを示します。標準アプリケーション名や標準モジュール名が重複している場合や,登録できない文字列の場合は,Portable Global JNDI名を登録できません。