2.2.2 仮想化システムの構築・運用時の前提条件
仮想化システムの構築・運用時の前提条件を次に示します。
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ハイパーバイザを使用した仮想化ソフトウェア上でアプリケーションサーバを運用する環境を前提とします。
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仮想サーバに構築するアプリケーションサーバでは,運用管理プロセス(Management Server)をマシン単位に配置します(ホスト単位管理モデル)。
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仮想化システム以外で構築したアプリケーションサーバは,仮想化システムに適用できません。
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仮想サーバのホスト名には,「localhost」を設定しないでください。
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同じ管理ユニット内でハイパーバイザの種類は混在できません。同一の管理ユニットに登録する仮想サーバは,同一のハイパーバイザ上に配置されているものを使用してください。
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同じ管理ユニット内に属する仮想サーバでは,OSの種類を混在できません。
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仮想化システムのアプリケーション実行環境で使用できるアプリケーションは,J2EEアプリケーション(EARファイルまたはZIPファイル)です。J2EEアプリケーションは,複数指定できます。アプリケーションの属性を設定するファイルは,アプリケーション属性ファイル(cosminexus.xml)です。これらのファイルを作成する場合の注意事項を次に示します。
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J2EEアプリケーションは,EARファイルまたはZIPファイルで作成してください。EARファイルまたはZIPファイル以外のファイルは,管理ユニットの作成および更新時にエラーとなります。
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J2EEサーバにデプロイすると同時に起動するJ2EEアプリケーションは,仮想化環境では使用できません。この場合,J2EEアプリケーションは,定義ディレクトリに配置する前に,ローカル環境でJ2EEサーバにデプロイして,停止させた状態でエクスポートしておいてください。
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J2EEアプリケーションが,ローカルホストのファイルまたはディレクトリにアクセスする場合は,管理ユニットに登録した仮想サーバにそのファイルまたはディレクトリを作成または格納し,必要なアクセス権を設定しておいてください。
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