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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


19.5.1 N:1リカバリシステムの設定手順

ここでは,システムの構成例とシステムの設定手順について説明します。また,実行系を追加または削除する場合の設定手順についても説明します。

〈この項の構成〉

(1) システムの構成例

N:1リカバリシステムの構成例を次の図に示します。なお,以降の項では,このシステムの構成例を使用したシステムの構築例を示します。

図19‒6 N:1リカバリシステムの構成例(UNIXの場合)

[図データ]

この例の概要を次に示します。

なお,N:1リカバリシステムを運用する場合は,次の条件を満たすアプリケーションサーバを構築してください。

(2) システムの設定手順

HAモニタと連携する場合には,運用管理ポータルやHAモニタのファイルの設定などが必要になります。N:1リカバリシステムの設定手順を次の図に示します。

図19‒8 N:1リカバリシステムの設定手順(UNIXの場合)

[図データ]

図中の1.〜9.について説明します。

  1. 共有ディスクにN個のパーティションを作成して,ファイルシステムを構築します。

  2. システムに共有ディスクを割り当てます。

    システムに共有ディスクを割り当てる際は,現用系と予備系で,同じマウント先ディレクトリにしてください。

  3. 運用管理ポータルでクラスタサーバの環境を設定します。

    運用管理ポータルの「Cosminexus Management Serverの設定」,「運用管理ドメインの構成定義」,および「論理サーバの環境設定」で,HAモニタを使用する場合の設定をします。詳細は,「19.5.2 クラスタサーバの環境設定」を参照してください。

  4. 設定ファイルを編集します。

    運用管理エージェントやManagement Server,HTTP Serverなどの各種定義ファイルを設定します。詳細は,「19.5.3 設定ファイルの編集」を参照してください。

  5. HAモニタの環境を設定します。

    HAモニタのsysdefファイルで,HAモニタの環境を定義します。詳細は,「19.5.4 HAモニタの環境設定」を参照してください。

  6. シェルスクリプトファイルを作成します。

    運用管理エージェントを監視,アプリケーションサーバ上の論理サーバを起動,停止するためのシェルスクリプトファイルを作成します。詳細は,「19.5.5 シェルスクリプトファイルの作成」を参照してください。

  7. サーバ対応の環境を設定します。

    HAモニタのserversファイルで,系で稼働させる現用系サーバや予備系サーバの環境を定義します。詳細は,「19.5.6 サーバ対応の環境設定」を参照してください。

  8. LANの状態を設定します。

    HAモニタのLANの状態設定ファイルで,LANアダプタのIPアドレスなどを指定してHAモニタでのLANの切り替えについて定義します。詳細は,「19.5.7 LANの状態設定」を参照してください。

  9. 運用管理ポータルとHAモニタのコマンドで,アプリケーションサーバの設定をします。

    運用管理ポータル,HAモニタのコマンドを使用して,アプリケーションサーバをクラスタ構成に配置し,J2EEアプリケーションやリソースアダプタを設定します。詳細は,「19.5.8 アプリケーションサーバの設定」を参照してください。

    参考
    • N:1リカバリシステムで,待機系でのリカバリ処理がデータベースサーバの障害(サーバダウンやデッドロックなど)によってタイムアウトした場合は,手動でリカバリを実行する必要があります。

      タイムアウトの原因を解消したあと,待機系のホストで,停止した実行系のホストに対応するmonbeginコマンドを実行し,停止した実行系のホストに対応するmonactコマンドを実行します。

      N:1リカバリシステムでトラブルが発生した場合については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「2.5.8 N:1リカバリシステムでトラブルが発生した場合」を参照してください。

N:1リカバリシステムで設定が必要なファイルは,実行系と待機系で異なります。N:1リカバリシステムでのファイルの設定の要否を次の表に示します。

表19‒4 N:1リカバリシステムでのファイルの設定の要否

分類

ファイルの種類

ファイルの設定の要否

参照先

実行系(N台)

待機系(リカバリ専用1台)

アプリケーションサーバの設定

運用管理エージェントの設定

adminagent.properties

必要(N台で個別の設定)

−

19.5.3

スマートエージェントの設定

localaddr

HTTP Serverの設定

httpsd.conf※

J2EEサーバのプロパティの設定

usrconf.properties※

必要(N台で共通の設定)

必要(エイリアスIPアドレス以外は実行系とほとんど同じ)

HAモニタの設定

HAモニタの環境設定

sysdef

必要(各ホストで個別の設定)

必要(N台分の設定)

19.5.4

シェルスクリプトファイルの作成

monitor.sh

start.sh

stop.sh

必要(N台で共通のコマンドを使用)

−

19.5.5

サーバ対応の環境設定

servers

必要(N台で個別の設定)

必要(N台分の設定)

19.5.6

recover.sh

−

必要(N台の実行系に対して共通のコマンドを使用。差異は引数で渡す)

LANの状態設定

<サーバの識別名>.up

<サーバ識別名>.down

必要(各ホストで個別の設定)

必要(実行系の設定ファイルのコピー)

19.5.7

(凡例) −:不要。

注※ 運用管理ポータルを利用してアプリケーションサーバの実行環境を構築するときに,これらのファイルを設定できます。

(3) 実行系を追加または削除する場合の設定手順

N:1リカバリシステムで,1台の実行系を追加または削除(縮退)する場合の設定手順を次に示します。

1台の実行系を追加する場合
  1. 追加する実行系で,マウントディレクトリを作成します。

  2. 待機系のserversファイルに追加する実行系に対応したエントリを追加します。

    なお,追加する実行系に対応したエントリがすでに存在する場合はこの手順は不要です。

  3. 待機系で,追加した実行系に対応するmonbeginコマンドを実行します。

  4. 実行系で,monbeginコマンドを実行します。

  5. 運用管理ポータルを利用して,追加する実行系にアプリケーションサーバの実行環境を構築します。

  6. 運用管理ポータルを使用して,一括起動で実行系のアプリケーションサーバを起動します。

1台の実行系を削除する場合
  1. 実行系で,monendコマンドを実行します。