3.7.2 ManagementクラスとClientIDクラスの使用
Managementクラスは,トレースファイルおよびアプリケーションログの初期化処理と終了処理,クライアント識別子とスレッドの関連づけを行うクラスです。また,ClientIDクラスはクライアント識別子を表すクラスです。SOAP通信基盤でクライアントを開発する場合は,必ずManagementクラスとClientIDクラスを使用してください。
なお,サーバから別のSOAPアプリケーションを呼び出すような場合(サーバが別のサーバに対するクライアントとなる場合)は,このクラスのメソッドを使用する必要はありません。
ManagementクラスおよびClientIDクラスのAPI仕様については,「13. SOAP通信基盤が提供するAPI」を参照してください。
ここでは,ManagementクラスおよびClientIDクラスのメソッドを呼び出すタイミングについて説明します。
(1) コマンドラインを利用する場合
コマンドラインからSOAPアプリケーションを利用する場合,Managementクラスのメソッドは次の表に示すタイミングで呼び出します。
メソッド名 |
呼び出し位置 |
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起動時に1回だけ呼び出します。 |
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スタブが提供するメソッドを呼び出す前に1回だけ呼び出します。マルチスレッド環境の場合は,各スレッドの開始時に1回だけ呼び出します。 |
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スタブが提供するメソッドを呼び出したあとに1回だけ呼び出します。マルチスレッド環境の場合は,各スレッドの終了時に1回だけ呼び出します。 |
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終了時に1回だけ呼び出します。 |
(2) サーブレットを利用する場合
サーブレットからSOAPアプリケーションを利用する場合,Managementクラスのメソッドは次の表に示すタイミングで呼び出します。
メソッド名 |
呼び出し位置 |
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initメソッドで1回だけ呼び出します。 |
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スタブが提供するメソッドを呼び出す前に1回だけ呼び出します。 |
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スタブが提供するメソッドを呼び出したあとに1回だけ呼び出します。マルチスレッド環境の場合は,各スレッドの終了時に1回だけ呼び出します。 |
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destroyメソッドで1回だけ呼び出します。 |
(3) EJBを利用する場合
EJBからSOAPアプリケーションを利用する場合,Managementクラスのメソッドは次の表に示すタイミングで呼び出します。
メソッド名 |
呼び出し位置 |
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ejbCreateメソッドで1回だけ呼び出します。 |
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スタブが提供するメソッドを呼び出す前に1回だけ呼び出します。 |
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スタブが提供するメソッドを呼び出したあとに1回だけ呼び出します。マルチスレッド環境の場合は,各スレッドの終了時に1回だけ呼び出します。 |
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ejbRemoveメソッドで1回だけ呼び出します。 |