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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド


7.2.2 システム管理者または保守員に連絡するときに必要な情報

障害発生時で次に示す場合は,システム管理者または保守員に連絡する必要があります。

システム管理者または保守員に連絡するために必要な情報は,「7.2.1 障害を調査するときに必要な情報」で示す情報以外に,障害の種別ごとに表7-3に示す情報が必要です。障害情報の取得を設定していない情報については,障害調査や問い合わせのときに必要ではありませんが,障害調査の状況に応じて取得が必要になることがあります。システム管理者または保守員に連絡するために必要な情報は,障害の発生個所によって異なります。

J2EEサーバが出力するログのディレクトリのデフォルトは,<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<J2EEサーバ名>\logsです。以降,「J2EEサーバのログ出力ディレクトリ」と表記します。

なお,J2EEサーバが出力するログのディレクトリは,usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)のejb.server.log.directoryキーで変更できます。

表7‒3 システム管理者または保守員に連絡するために必要な情報

項番

取得する情報

障害種別

ユーザプログラムがエラーメッセージや例外を出力している場合

サービス部品呼び出し要求時の障害の場合

7.7節

オペレーション(コマンド操作や運用環境の画面からの操作)実行時の障害の場合

7.6節

1

サービスプラットフォームの資料

例外ログ

2

メンテナンスログ

3

インストールログ

4

メソッドトレース

5

保守情報

HCSCサーバリポジトリ情報

6

HCSC-Managerの保守情報

7

HCSCサーバ保持情報

8

J2EEサーバの資料

保守用ログ※1

9

SOAP通信基盤の資料

保守用ログ※2

10

JAX-WSエンジンの資料

保守用ログ※3

11

JavaVMの障害情報

メモリダンプ

(凡例)

○:必要です。

−:不要です。

注※1

J2EEサーバの保守用ログについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」を参照してください。

注※2

SOAP通信基盤の保守用ログは,<J2EEサーバのログ出力ディレクトリ>\WS\maintenanceに出力されます。このほか,マニュアル「アプリケーションサーバ SOAPアプリケーション開発の手引」の「14.2 障害発生時に取得する資料」を参照して,ログ以外の障害発生時に取得する情報を取得してください。

注※3

JAX-WSエンジンの保守用ログは,<製品の作業ディレクトリ>\ejb\<サーバ名称>\log\CJW\maintenanceに出力されます。このほか,マニュアル「アプリケーションサーバ Webサービス開発ガイド」の「39.2 障害発生時に取得する資料」を参照して,ログ以外の障害発生時に取得する情報を取得してください。