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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド


3.1.6 サービス情報を変更する

開発環境ではサービスアダプタ開発時に,サービスアダプタの接続先情報,タイムアウト値などを設定します。運用環境では,これらの設定値をサービス情報として環境に適した値に変更できます。

また,変更したサービス情報はリポジトリには反映されません。変更したサービス情報は運用環境に保持され,サービスアダプタを実行環境に配備する際に反映されます。そのため,開発環境とは独立してサービス情報を管理できます。

なお,運用環境で設定したサービス情報は,サービス情報を削除しないかぎり有効です。開発環境でサービスアダプタの情報を変更しても,運用環境で設定したサービス情報を削除しないかぎり,サービスアダプタには運用環境で設定したサービス情報が反映されます。

それぞれの環境でのサービス情報の扱いを次の図に示します。

図3‒7 サービス情報を設定してからサービス情報を変更するまでの流れ

[図データ]

サービス情報を変更する前提条件,および変更方法について次に説明します。

〈この項の構成〉

(1) 前提条件

サービス情報を変更するには,次の条件を満たす必要があります。

(2) 変更方法

サービス情報を変更するには,運用環境でcscsvcctlコマンドを実行します。

cscsvcctlコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscsvcctl(サービス情報の管理)」を参照してください。

サービス情報を一括して変更するか,指定したサービス情報を個別に変更するかによって実行形式が異なります。

(a) サービス情報を一括して変更する場合

サービス情報を一括して変更する手順を次に示します。

  1. -getfileオプションにサービス情報を出力するファイル名(任意)を指定して実行します。

    cscsvcctl -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -getfile <サービス情報変更定義ファイル名>
  2. 取得したサービス情報変更定義ファイルに変更内容を定義します。

    取得したサービス情報変更定義ファイル中で,プロキシサーバのユーザID/パスワード,ベーシック認証のユーザID/パスワード設定値は,次のように出力されます。

    • 値が設定されているとき:The value has already been set.

    • 値が設定されていないとき:空白

    なお,プロキシサーバのユーザID/パスワード,ベーシック認証のユーザID/パスワードを変更しない場合は,-getfileオプションで取得したままの値を定義してください。また,ベーシック認証を使用する場合は,ベーシック認証に関するすべてのパラメタ(使用可否,ユーザ名,およびパスワード)を設定してください。

    サービス情報変更定義ファイルの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.5.10 サービス情報変更定義ファイル」を参照してください。

  3. -setfileオプションにサービス情報変更定義ファイルを指定して実行します。

    cscsvcctl -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -setfile <サービス情報変更定義ファイル名>

(b) 指定したサービス情報を個別に変更する場合

指定したサービス情報を個別に変更するには,-propsオプションに変更したいサービス情報を指定して実行します。

cscsvcctl -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -name <サービスアダプタのサービスID> -props <プロパティ>

なお,ベーシック認証を使用する場合は,サービス情報変更定義ファイルのベーシック認証に関するすべてのパラメタ(使用可否,ユーザ名,およびパスワード)を設定してください。

サービス情報変更定義ファイルの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.5.10 サービス情報変更定義ファイル」を参照してください。

(3) サービス情報の削除

cscsvcctlコマンドで変更したサービス情報は,次の場合に削除されます。