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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編


付録O.5 置換文字コードの設定例

置換文字コードの設定例を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) バイナリデータからUnicode文字列へ変換する例(置換種別が半角で半角文字に置換する場合)

変換元の文字コードを「UTF16」とし,入力文字を「[図データ]」(Unicode文字列:0xD840 0xDC0B(サロゲートペア))とします。

バイナリフォーマット定義の[未定義コード置換時の処理]は,「全角・半角スペースに置換する」を指定します。

未定義コードをUnicodeの「a」(0x0061)に変換するプロパティの設定例と,置換結果は次のとおりです。

●プロパティの設定例

csc.dt.undefined.replace.bin2xml=0061

●置換結果

「0xD840 0xDC0B」(未定義コード)→「0x0061」

(2) バイナリデータからUnicode文字列へ変換する例(置換種別が半角で全角文字に置換する場合)

変換元の文字コードを「UTF16」とし,入力文字を「[図データ]」(Unicode文字列:0xD840 0xDC0B(サロゲートペア))とします。

バイナリフォーマット定義の[未定義コード置換時の処理]は,「全角・半角スペースに置換する」を指定します。

未定義コードをUnicodeの「あ」(0x3042)に変換するプロパティ設定例,および置換結果は次のとおりです。

●プロパティの設定例

csc.dt.undefined.replace.bin2xml=3042

●置換結果

「0xD840 0xDC0B」(未定義コード)→「0x3042」

(3) バイナリデータからUnicode文字列へ変換する例(置換種別が全角で全角文字に置換する場合)

変換元の文字コードを「UTF16」とし,入力文字を「[図データ]」(Unicode文字列:0xD840 0xDC0B(サロゲートペア))とします。

バイナリフォーマット定義の[未定義コード置換時の処理]は,「全角スペースに置換する」を指定します。

未定義コードをUnicodeの「あ」(0x3042)に変換するプロパティ設定例,および置換結果は次のとおりです。

●プロパティの設定例

csc.dt.undefined.replace.bin2xml.full=3042

●置換結果

「0xD840 0xDC0B」(未定義コード)→「0x3042」

(4) Unicode文字列からバイナリデータへ置換する例(置換種別が半角の場合)

変換先の文字コードを「KEIS+EBCDIC」とし,入力文字を「[図データ]」(0xFF76)とします。

バイナリフォーマット定義の[未定義コード置換時の処理]は,「全角・半角スペースに置換する」を指定します。

未定義コードをKEIS+EBCDICの「a」(0x81)に変換するプロパティ設定例,および置換結果は次のとおりです。

●プロパティの設定例

csc.dt.undefined.replace.keisC=81

●置換結果

「0xFF76」(未定義コード)→「0x81」

(5) Unicode文字列からバイナリデータへ置換する例(置換種別が全角の場合)

変換先の文字コードを「KEIS+EBCDIC」とし,入力文字を「[図データ]」([図データ]:0x4E02)とします。「[図データ]」が未定義文字となり,置換種別を全角にするために入力文字列に「[図データ]」を指定しています。

バイナリフォーマット定義の[未定義コード置換時の処理]は,「全角・半角スペースに置換する」を指定します。

未定義コードをKEIS+EBCDICの「丁」(0xC3FA)に変換するプロパティ設定例,および置換結果は次のとおりです。

●プロパティの設定例

csc.dt.undefined.replace.keisC.full=C3FA

●置換結果

「0x4E02」(未定義コード)→「0xC3FA」

(6) Unicode文字列からバイナリデータへ置換する例(置換種別が半角で全角文字に置換する場合)

変換先の文字コードを「KEIS+EBCDIC」とし,入力文字を「[図データ]」(0xFF76)とします。

バイナリフォーマット定義の[未定義コード置換時の処理]は,「全角・半角スペースに置換する」を指定します。

未定義コードをKEIS+EBCDICの「丁」(0xC3FA)に変換するプロパティ設定例,および置換結果は次のとおりです。

●プロパティの設定例

csc.dt.undefined.replace.keisC=0A42C3FA0A41

注※

全角文字に置換するため,シフトコード(0A42と0A41)を定義します。

●置換結果

「0xFF76」(未定義コード)→「0x0A42 0xC3FA 0x0A41」

(7) Unicode文字列からバイナリデータへ置換する例(置換種別が全角で半角文字に置換する場合)

変換先の文字コードを「KEIS+EBCDIC」とし,入力文字を「[図データ]」([図データ]:0x4E02)とします。「[図データ]」が未定義文字となり,置換種別を全角にするために入力文字列に「[図データ]」を指定しています。

バイナリフォーマット定義の[未定義コード置換時の処理]は,「全角・半角スペースに置換する」を指定します。

未定義コードをKEIS+EBCDICの「a」(0x81)に変換するプロパティ設定例,および置換結果は次のとおりです。

●プロパティの設定例

csc.dt.undefined.replace.keisC.full=0A41810A42

注※

半角文字に置換するため,シフトコード(0A42と0A41)を定義します。

●置換結果

「0x4E02」(未定義コード)→「0x0A41 0x81 0x0A42」

(8) Unicode文字列からバイナリデータへ置換する例(未定義文字を削除する場合)

変換先の文字コードを「MS932」とし,入力文字を「[図データ]」(0x2232)とします。

バイナリフォーマット定義の[未定義コード置換時の処理]は,「全角・半角スペースに置換する」を指定します。

未定義コードを削除(0バイト置換)するプロパティの設定例,および置換結果は次のとおりです。

●プロパティの設定例

csc.dt.undefined.replace.ms932=

●置換結果

「0x2232」(未定義コード)→「」(0バイト置換)