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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編


付録B.1 評価版からの移行

Service Architectの評価版を使用していた場合,評価版の運用環境のリポジトリ情報を製品版の運用環境に移行できます。

注意事項

プロセスインスタンスの実行履歴の情報は移行できません。

評価版から製品版への移行の流れを次の図に示します。

図B‒1 評価版からの移行の流れ

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) リポジトリのエクスポート

評価版の運用環境のリポジトリをエクスポートして,いったん退避します。複数のリポジトリを使用している場合,必要なリポジトリをすべてエクスポートして,退避します。

  1. 次のコマンドを入力します。

    cscrepctl -user admin -pass admin -export <エクスポートするリポジトリのファイル名(拡張子:.zip)>

cscrepctlコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscrepctl(インポート/エクスポート)」を参照してください。

(2) テスト環境のアンセットアップ

評価版の開発環境で構築したテスト環境をアンセットアップします。

テスト環境のアンセットアップ手順については,「2.4.2(2) テスト環境のアンセットアップ」を参照してください。

(3) 製品版の上書きインストール

Service Architectの製品版を上書きインストールします。

注意
  • J2EEサーバ,Management Server,PRFなど実行環境の構成要素を停止してから上書きインストールしてください。

  • 組み込みデータベースを使用している場合,組み込みデータベースを停止してから上書きインストールしてください。

(4) テスト環境のセットアップ

開発環境でテスト環境を構築します。

手順の詳細は,「2.4.2(1) テスト環境のセットアップ」を参照してください。

なお,HCSC簡易セットアップ画面([メイン]タブ)では,評価版のテスト環境のセットアップ時に指定したSOAPモード(SOAP 1.1モードまたはSOAP 1.1/1.2併用モード)と同じSOAPモードを選択してください。異なるSOAPモードを選択した場合,正常に動作しないおそれがあります。

(5) リポジトリのインポート

エクスポートしたリポジトリ情報を運用環境にインポートします。

  1. 次のコマンドを入力します。

    cscrepctl -user admin -pass admin -import <インポートするリポジトリのファイル名(拡張子:.zip)>

インポートしたリポジトリ情報を使用して開発する場合,このリポジトリ情報を開発環境にインポートします。

開発環境にリポジトリをインポートする手順については,「3.2.3 リポジトリをインポートする」を参照してください。

(6) HCSCコンポーネントの配備・開始

HCSCサーバを起動して,インポートしたHCSCコンポーネントを配備・開始します。

  1. 次のコマンドを入力して,HCSCサーバを起動します。

    cscsvstart -user admin -pass admin -system
  2. 次のコマンドを入力して,HCSCサーバにHCSCコンポーネントを配備します。

    csccompodeploy -user admin -pass admin -csc MyCSC -all
  3. 次のコマンドを入力して,配備したHCSCコンポーネントを起動します。

    csccompostart -user admin -pass admin -csc MyCSC -all
  4. 次のコマンドを入力して,標準受付を開始します。

    cscrcptnstart -user admin -pass admin -csc MyCSC