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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編


11.2.6 文字列型の変換

〈この項の構成〉

(1) JSON形式からXML形式への変換

JSONの文字列型は,XMLの要素値に変換されます。文字列型の変換例を次の図に示します。

図11‒18 JSON文字列型の変換例

[図データ]

エスケープシーケンスの変換

JSONの文字列型にエスケープシーケンスを指定した場合は,XMLの要素値に変換されます。エスケープシーケンスの変換規則を次の表に示します。

JSONの文字列型

XMLの要素値

\"(ダブルクォーテーション)

"

\\(バックスラッシュ)

\

\/(スラッシュ)

/

\n(ラインフィード)

(ラインフィード)

\r(キャリッジリターン)



\t(タブ)

(タブ)

\uXXXX(4桁の16進数)

XXXXが示す文字(例:\u3042を"あ"に変換)

(凡例)

\:バックスラッシュを示します。

注意事項

JSONの文字列型に単一のバックスラッシュ(\)を指定した場合,変換処理でエラーになります。

(2) XML形式からJSON形式への変換

XMLの要素値(文字列)は,JSONの文字列型に変換されます。文字列型への変換例を次の図に示します。

図11‒19 XML要素値(文字列)型の変換例

[図データ]

また,XMLの要素にtype属性(type="string")を設定した場合,要素値が文字列型に変換されます。

図11‒20 文字列型への変換例(type属性あり)

[図データ]

エスケープシーケンスへの変換

JSONの文字列型にエスケープシーケンスを設定する場合の,XMLの要素値の変換規則を次の表に示します。

XMLの要素値

JSONの文字列型

"

\"(ダブルクォーテーション)

\

\\(バックスラッシュ)

/

/(スラッシュ)

(ラインフィード)

\n(ラインフィード)



\r(キャリッジリターン)

(タブ)

\t(タブ)

注意事項

\uXXXX(4桁の16進数)への変換はできません。例えば,XMLの要素値に「あ」を指定してもJSONの文字列型は\u3042ではなく「あ」となります。