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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編


9.5.7 応答用のキューを設定する

標準の非同期受付(MDB(WS-R))は,非同期の要求電文の標準受付であり,基本的にはサービス部品からの応答がない場合に使用します。しかし,非同期受付(MDB(WS-R))から同期のサービス部品(WebサービスまたはSessionBean)を要求した場合,同期のサービス部品から応答が返るときがあります。このような場合,要求時に応答用のキュー(転送キュー)を指定することで,サービスリクエスタは同期のサービス部品から応答を受け取ることができます。要求時の応答用のキューの指定については,「9.5.4 パラメタを設定する」を参照してください。

標準の非同期受付(MDB(WS-R))は,同期サービス部品からの応答であるXML電文(ペイロードがTextMessage)を転送キューに送信します。転送キューで受け取った応答は,受信キューに送信します。受信キューに送信した応答を取り出すことで,サービス部品からの応答電文を取得できます。応答の取り出しについては,「9.5.8 応答を取り出す」を参照してください。

標準の非同期受付(MDB(WS-R)),転送キュー,および受信キューの関係を次に示します。

図9‒22 標準の非同期受付(MDB(WS-R)),転送キュー,および受信キューの関係

[図データ]

転送キュー(応答用のキュー)

応答用のキューとなる転送キューを,HCSCサーバが稼働しているJ2EEサーバ(Reliable Messaging)内に作成します。

転送キューの転送先(宛先アドレス)には,受信キューを指定します。転送先以外の転送キューの設定は,ユーザの運用に合わせ,必要に応じて行ってください。

転送キューの作成方法については,「9.5.2 転送キューを作成する」,およびマニュアル「Reliable Messaging」の「8.3.20 hrmmkque(転送キューの作成)」を参照してください。

受信キュー(ローカルキュー)

サービスリクエスタが稼働しているJ2EEサーバ(Reliable Messaging)内に,受信キュー(ローカルキュー)を作成します。

受信キューの設定は,ユーザの運用に合わせ,必要に応じて行ってください。

受信キューの作成方法については,マニュアル「Reliable Messaging」の「8.3.17 hrmmkque(ローカルキューの作成)」を参照してください。