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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編


8.1 パッケージングと配備定義の概要

定義したHCSCコンポーネントは,パッケージングしたり,どのクラスタ(または単一のHCSCサーバ)に配備するか決めたり(配備定義)します。

パッケージングから配備定義までの流れを次の図に示します。

図8‒1 パッケージングから配備定義までの流れ

[図データ]

  1. 開発環境でHCSCコンポーネントをパッケージングします。

  2. 配備定義の前に,開発環境へリポジトリをインポートします。

  3. 配備定義の実施後,リポジトリをエクスポートして,配備定義したシステム構成定義を運用環境に提供します。

    運用環境はシステム構成定義の内容に従って,実行環境のクラスタ(または単一のHCSCサーバ)にHCSCコンポーネントを配備します。

  4. 開発環境では,配備定義をしたあとに,配備定義をしたHCSCコンポーネントの情報を参照できます。

開発環境で定義した内容は,運用環境でHCSCコンポーネントとして配備されます。開発環境での定義と運用環境で配備されるHCSCコンポーネントの関係を次の図に示します。

図8‒2 開発環境での定義と運用環境で配備されるHCSCコンポーネントの関係

[図データ]

なお,次の一連の処理は,開発環境で一括して実行することもできます。開発環境または運用環境で一つ一つ実施していた作業を開発環境で一括実行するため,ユーザの操作負担が軽減できます。

  1. 開発環境でのHCSCコンポーネントのパッケージングと配備定義

  2. 運用環境でのHCSCコンポーネントの配備と開始

ただし,一括実行は,システム開発時,または単体テストから結合テスト時を対象としています。詳細については,「8.5 HCSCコンポーネントをHCSCサーバに配備して開始する処理の一括実行」および「8.6 HCSCコンポーネントを停止してHCSCサーバから削除する処理の一括実行」を参照してください。

注意事項
  • リポジトリの一部の情報だけをインポートした場合には,インポートしたリポジトリ情報に含まれるHCSCコンポーネントをパッケージングする必要があります。

    リポジトリの一部の情報だけのインポートについては,「3.2.3 リポジトリをインポートする」を参照してください。

  • ワークスペースのビルドやクリーンをしている間は,HCSCTE上でパッケージングなどの操作を実施しないでください。

  • サービスのオペレーション名を変更した場合は,そのサービスを呼び出しているビジネスプロセスを再パッケージングしてください。