9.3.6 ファイルイベント連携のエラー設計の概要
ファイルイベント連携のエラー設計で考慮するポイントを次に示します。
(1) 障害通知
ファイルイベント連携機能では,処理中に障害が発生した場合でもクライアントにエラー応答を返すことはできません。ただし,システム運用者に対しては,メッセージの出力で障害発生を通知します。障害発生のメッセージは,メッセージログに出力されます。これらの情報をJP1などのモニタリング機能で監視することで,システム運用者に障害の発生を通知できます。
(2) 回復処理
ファイルイベント受付の処理中に障害が発生した場合,ビジネスプロセスの実行履歴を取得している場合は,ビジネスプロセスインスタンスの再実行によって処理を途中から再開できることがあります。ビジネスプロセスの実行履歴を取得していない場合は,再度監視対象のファイルを作成することで処理を最初から実行し直す必要があります。
- 注意事項
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ビジネスプロセスの再実行時は,次の処理は行われません。
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ファイルイベントトレースの出力
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共通フォルダを監視する場合の,取得対象ファイルの自動削除
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