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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


8.9.1 FTP連携でサポートするFTPコマンド

FTP連携でサポートするFTPコマンドを次の表に示します。

表8‒34 サポートするFTPコマンド

分類

コマンド

オプション

コンポーネント

RFC

FTPインバウンドアダプタ

FTP受付

ビジネスプロセス

FTPアダプタ

認証

ACCT

×

959

USER

959

PASS

×

×

959

制御

ABOR

×

959

NOOP

959

PASV

959

PORT

959

QUIT

959

REIN

×

×

959

REST

×

×

959

EPRT

2428

EPSV

2428

セッション

CDUP

959

CWD

959

MODE

959

S

B

×

×

C

×

LPRT

×

×

1639

LPSV

×

×

1639

ADAT

×

×

2228

AUTH

2228

SSL

TLS

CCC

×

×

2228

CONF

×

×

2228

ENC

×

×

2228

MIC

×

×

2228

PBSZ

2228

PROT

2228

C

P

OPTS

2389

UTF8

2640

MLST

×

×

×

3659

ファイル

TYPE

959

A

I

LANG

×

×

2640

転送

APPE

959

RETR

959

STOU

×

×

959

STRU

959

F

R

×

×

P

×

×

更新

ALLO

959

DELE

959

MKD

959

RMD

959

RNFR

959

RNTO

959

SMNT

959

STAT

959

参照

HELP

×

×

959

LIST

959

NLST

959

PWD

959

SITE

959

STOR

959

SYST

959

FEAT

×

×

2389

MDTM

3659

MLSD

×

×

3659

MLST

×

×

3659

SIZE

3659

(凡例)

○:サポートしています。

△:SITE CSCTHRコマンドでサポートしています。

×:サポートしていません。

−:該当しません。

注※

FTPクライアントからSTRU Rコマンドを送信した場合,ファイルの変換処理は実施しません。また, FTPサーバへの中継は行いません。STRU Fコマンドの場合と同じ動作となります。

表中のFTPコマンドの分類について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 認証

セッションの接続に必要なコマンドです。HCSCサーバ内でのアクセス管理に使用されます。

USERコマンドで渡されるユーザ名は,送受信されるファイルの属性としてビジネスプロセスに引き継ぐ必要があります。

(2) 制御

セッションの接続・解放などの制御に関わるコマンドです。ビジネスプロセスを経由してFTPアダプタに情報を引き継ぐ必要はありません。

(3) セッション

1セッション内で有効な情報を設定するためのコマンドです。ビジネスプロセスを経由してFTPアダプタに情報を引き継ぐ必要はありません。

(4) ファイル

送受信されるファイルの情報を設定するためのコマンドです。ビジネスプロセスを経由してFTPアダプタに情報を引き継ぐ必要があります。

(5) 転送

ファイルを転送するのためのコマンドです。

このコマンドを契機にビジネスプロセスが起動され,ビジネスプロセスを経由してFTPインバウンドアダプタからFTPアダプタに情報を引き継ぎます。

(6) 更新

FTPサーバ上のファイルおよびディレクトリを更新するコマンドです。

ファイル転送の前後でバッチ用途で実行することができます。FTPクライアントからSITE CSCTHRコマンドで指定します。

(7) 参照

FTPサーバ上のファイルおよびディレクトリに関する情報を参照し,FTPクライアントに渡すためのコマンドです。

LIST系コマンドは,転送コマンドと同様にビジネスプロセスを経由してFTPインバウンドアダプタからFTPアダプタに情報を引き継ぎます。LIST系以外のコマンドは,FTPクライアントからSITE CSCTHRコマンドで指定し,ビジネスプロセス上で結果を参照できます。