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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


8.4.9 タイムアウトの監視

FTP受付コンフィグファイルのurecp-ftp.request-timeoutにタイムアウト値を設定することで,ビジネスプロセスに要求電文を渡してから応答電文が返ってくるまでの処理時間を監視できます。設定した時間を経過しても応答が返ってこない場合,障害としてタイムアウト例外が発生します。

なお,デフォルトではFTP受付のタイムアウトの監視をしません。

FTP受付でタイムアウトを監視するとき,HCSCメッセージ配送制御内部にFTP受付単位でスレッドが生成されます。タイムアウトの監視に使われるスレッドのうち,受付起動時に生成されて常駐するスレッドの数(常駐スレッド数)は,FTP受付コンフィグファイルのurecp-ftp.resident-thread.countプロパティで設定できます。

常駐スレッド数を超える数のタスクを受け付けた場合,タスクを処理する際にスレッドが一時的に追加生成されます。追加生成されたスレッドは,タスク処理後に300秒間待機状態となり,次のタスクが来なければ破棄されます。

FTP受付のタイムアウトを監視するために生成されるスレッドの最大数(常駐スレッド数+追加生成されたスレッド数)は,FTP受付コンフィグファイルのurecp-ftp.timer-thread.maximumプロパティで設定できます。なお,常駐スレッド数と最大スレッド数を同じ値に設定した場合,スレッドは追加生成されません。

FTP受付コンフィグファイルで設定できるプロパティの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.8.5 FTP受付コンフィグファイル」を参照してください。