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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


8.1.1 FTP連携の目的

FTPを利用した既存のシステムでは,ファイルを転送するシステム同士が個別に連携しています。このため,システムの管理者にとって,システム全体の転送状況(転送経路やデータの種類など)を管理することが困難です。

既存のシステムでFTPによる転送状況を管理する例を次の図に示します。

図8‒1 既存のシステムの例

[図データ]

FTP連携を利用することで,これまで個別に管理していたシステム間の転送状況をサービスプラットフォーム上で一括して管理できるようになります。

サービスプラットフォームを利用したシステムでFTPによる転送状況を管理する例を次の図に示します。

図8‒2 サービスプラットフォームを利用したシステムの例

[図データ]

システム間の転送状況を一括して管理することで,システムの改修時にシステム全体の影響範囲を把握しやすくなるため,改修時のコストを削減できるメリットもあります。