4.11.1 データ変換APIを使用したデータ変換
データ変換APIは,データ変換基盤を利用するためのインターフェースを定義したAPIです。
サービスプラットフォームでデータ変換を利用するには,HCSCサーバの構築やビジネスプロセスの定義が必要でした。データ変換APIを利用すれば,HCSCサーバの構築やビジネスプロセスを定義しなくてもデータ変換ができます。
データ変換APIを利用してデータ変換をする場合,データ変換APIを呼び出すEnterprise Beanを実装する必要があります。Enterprise BeanをJ2EEサーバ上で稼働させ,サービスリクエスタからEnterprise Beanを経由してデータ変換APIを呼び出します。
データ変換APIを利用したデータ変換の実現方式を次の図に示します。
データ変換APIでは次の機能が利用できます。
-
データ変換
要求電文と定義情報を受け取り,データ変換後の応答電文を返す機能です。
-
キャッシュ操作
定義情報のキャッシュを登録します。キャッシュ登録後の存在確認処理や削除処理も提供します。
-
グループ管理
キャッシュの保存するデータ変換APIのグループを管理する機能です。
-
障害対策
データ変換やキャッシュ操作で障害が発生した際に,メッセージの出力とデータ変換API専用の例外クラスのオブジェクトをスローします。
-
プロパティの変更
データ変換に必要な設定(キャッシュやプロパティ)を保持するデータ変換APIを,業務ごとに管理する機能です。