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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


3.2.5 変数の種類と役割

ビジネスプロセスでは,メッセージに含まれる値や業務で使用する値を変数で保持できます。変数にはグローバル変数とローカル変数の2種類があり,開発環境のビジネスプロセス定義画面で定義します。変数の役割を次の表に示します。

表3‒6 変数の役割

変数

説明

グローバル変数

グローバル変数は,1つのプロセスインスタンス内であれば,どこからでも参照できます。また,プロセスが完了しても変数の値はデータベースに記録されているため,ビジネスプロセス全体の進行状況を分析できます。変数名は,プロセス内で一意にします。

ローカル変数

ローカル変数は,宣言したスコープ内で参照できます。宣言しているスコープが終了すると,変数の値もデータベースから削除されるため,プロセス実行中の条件判定など一時的に値を参照するために利用できます。変数名は,スコープ内で一意にします。スコープが異なれば同じ変数名を宣言できます。ただし,変数を参照する場合に,参照個所で最も内側に近いスコープで宣言された変数を参照します。

変数の定義については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「5.5.1 変数の定義」を参照してください。