2.17.9　SFTPアダプタからファイルを送信するときの認証

ホスト公開鍵ファイルの作成

SFTPアダプタにはホスト公開鍵ファイルを作成する機能がないため，ホスト公開鍵ファイルをユーザが作成する必要があります。

ホスト公開鍵ファイルを作成するには，リモートマシン上のSFTPサーバからホスト公開鍵を取得し，ローカルマシン（実行環境）で作成したファイル（ホスト公開鍵ファイル）に鍵情報を記載します。

SFTPアダプタで使用できるホスト公開鍵ファイルの形式を次に示します。

なお，次に示す形式に従っていない場合は，動作は保証されません。

ホスト△鍵の種類△base64エンコードされた鍵

（凡例）

△：半角スペースを示します。

ホスト公開鍵ファイルの設定

SFTPアダプタ実行環境プロパティファイルのsftpadp.host-auth-inf-filepathプロパティに，手順1.で作成したホスト公開鍵ファイルのファイルパスを設定します。

ホスト認証の実施の設定

要求電文のrequest/host-auth/strict-hostkey-checking要素，またはSFTPアダプタ実行環境プロパティファイルのsftpadp.strict-hostkey-checkingプロパティに「true」を設定します。

ユーザ名およびパスワードの登録

csauseraddコマンドを実行し，パスワード認証で使用するユーザ名およびパスワードを登録します。コマンドで登録した情報は，コマンド実行時に指定したパスワード認証情報定義ファイルに設定されます。

csauseraddコマンドの詳細については，マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「csauseradd（パスワード認証のユーザ情報の登録・更新）」を参照してください。

パスワード認証の実施の設定

要求電文のrequest/user-auth/user-auth-type要素，またはSFTPアダプタ実行環境プロパティファイルのsftpadp.user-auth-typeプロパティに「password」を設定します。

パスワード認証情報定義ファイルの設定

SFTPアダプタ実行環境プロパティファイルのsftpadp.password-auth-inf-filepathプロパティにパスワード認証情報定義ファイルのファイルパスを設定します。

パスワード認証で使用するユーザの指定

要求電文のrequest/user-auth/user-auth-info要素，またはSFTPアダプタ実行環境プロパティファイルのsftpadp.password-auth-infoプロパティにユーザ名を設定します。

公開鍵・秘密鍵の作成

SFTPアダプタには公開鍵・秘密鍵を作成する機能がないため，公開鍵・秘密鍵をユーザが作成する必要があります。

公開鍵・秘密鍵は，ローカルマシン（実行環境）で作成します。作成した公開鍵は公開鍵ファイルとして，秘密鍵は秘密鍵ファイルとして，それぞれローカルマシン上に保存します。

公開鍵ファイルの格納

公開鍵ファイルはリモートマシン上に格納します（公開鍵ファイルの格納場所はSFTPサーバに依存します）。

秘密鍵ファイルの登録

csakeyaddコマンドを実行し，秘密鍵ファイルに関する情報を登録します。コマンドで登録した情報は，コマンド実行時に指定した公開鍵認証情報定義ファイルに設定されます。

csakeyaddコマンドの詳細については，マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「csakeyadd（公開鍵認証の秘密鍵情報の登録・更新）」を参照してください。

公開鍵認証情報定義ファイルの設定

SFTPアダプタ実行環境プロパティファイルのsftpadp.publickey-auth-inf-filepathプロパティに，手順3.で登録した公開鍵認証情報定義ファイルのファイルパスを設定します。

公開鍵認証の実施の設定

要求電文のrequest/user-auth/user-auth-type要素，またはSFTPアダプタ実行環境プロパティファイルのsftpadp.user-auth-typeプロパティに「publickey」を設定します。

公開鍵認証で使用する秘密鍵の指定

要求電文のrequest/user-auth/user-auth-info要素，またはSFTPアダプタ実行環境プロパティファイルのsftpadp.publickey-auth-infoプロパティにcsakeyaddコマンド実行時に設定した鍵IDを設定します。