2.17.4 SFTPアダプタのファイルアクセス方式
SFTPアダプタのファイルへのアクセス方式は次の2つです。
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作業フォルダ内の中間ファイルにアクセスする方式
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クラスタ構成内で共通に利用する共通フォルダのファイルにアクセスする方式
SFTPアダプタからフォルダ内のファイルにアクセスするときのデータの流れを次の図に示します。
ファイル操作がPUTオペレーションまたはGETオペレーションの場合,作業フォルダを利用するか共通フォルダを利用するかの判定は,要求電文のローカル側フォルダ(local-folder)のcommon属性の設定によって異なります。ローカル側にフォルダが設定されていないときは作業フォルダを使用し,設定されているときは共通フォルダを使用します。
なお,作業フォルダや共通フォルダを使用する場合,フォルダへのパスは,HCSCサーバランタイム定義ファイルに設定する必要があります。
GETINFOオペレーションは,ファイル一覧情報の取得結果を応答電文にだけ格納します。ファイル一覧情報の取得結果は,共通フォルダおよび作業フォルダには出力されません。
PUTオペレーションおよびGETオペレーションで共通フォルダを使用するときに指定するパスを次に示します。
種別 |
指定するパス |
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ローカルパス |
<要求電文のローカル側フォルダから取得した共通フォルダ定義名に対応する共通フォルダ>/<要求電文のローカル側ファイル名> |
リモートパス |
<要求電文のリモートパス名> |
SFTPアダプタでは,共通フォルダルートの配下にサブフォルダを作成できます。この作成したサブフォルダの相対パスを指定すると,ファイルを転送できます。
共通フォルダルートの配下に作成したサブフォルダの相対パスは,各オペレーションの要求電文または応答電文のローカル側ファイル名(local-file-name)に指定してください。指定例を次に示します。
<request> : <local-folder common="true">default</local-folder> <local-file-name>/folder1/folder2/a.txt</local-file-name> : </request>
- 注意事項
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作業フォルダについては,相対パスの指定はできません。
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共通フォルダルートより上位のパスを指定した場合,エラーになります。
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相対パスの先頭のファイル区切り文字("/")は省略できます。
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